表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/47

日清戦争 -30 艦隊出撃

 黄海海戦前夜です。更新遅れたー

1894年9月16日。朝鮮半島西岸、黄海道西端

甕津半島 沖合 日本艦隊 仮停泊地

 日本艦隊は平壌とソウルその沿岸の中間地域である甕津半島にくぎ付けになっていた。

 彼らには2つの任務があったからだ。

 一つは輸送船団の護衛。日本は朝鮮半島への派遣部隊を増強するために第3師団主力を動員。これを仁川への上陸を行うために連合艦隊が動員された。史実において第5師団主力が清国艦隊におびえ、釜山に上陸。徒歩行軍して平壌攻略戦に参加していることを考えるとだいぶマシになっている。

 もう一つは平壌攻略の支援だ。平壌は黄海にそそぐ大同江のほとりにある城塞都市だ。故に海上からの物資輸送が可能だ。史実では喫水の浅い艦艇を遡上させ、海軍陸戦隊を動員しようとしていた。間に合わなかったが。

 その双方が清国艦隊に襲われる可能性がある以上、その中間に待機するしかないのだ。

だが、それも終わる。仁川への師団主力の上陸が終わり、平壌が陥落するそうなれば日本艦隊を拘束する理由がなくなる。

無論、それに焦れてくる人間もいる。その焦れてくる人物は連合艦隊旗艦『松島』にやってきた。彼の発破により、『松島』には各艦艦長他が集結していた。

「清国艦隊との決戦を企図して動員可能な主力艦隊全艦を動員して索敵する。」

 連合艦隊司令長官伊東祐之中将は決定事項を宣言する。横には焦れていた代表軍務局長樺山資紀中将がいる。

「第5師団が大同江で捕獲した清国の民間船からの情報では敵艦隊の位置は鴨緑江河口より西。小鹿島沖合という情報がある。目的は陸軍部隊の輸送。つまりは輸送を終えたら海域を離れる可能性が高い。」

 樺山の横にいる士官。伊集院五郎が情報を説明している。

「本国がつかんだ情報では鴨緑江付近への輸送を実施していると聞く。鴨緑江付近で待ち伏せておれば敵艦隊と出会えるだろう。」

 樺山はそれを補足する情報を明らかにする。

「問題は仁川にいる第2遊撃隊が間に合うかですね。第3は平壌攻め支援のために大同江を遡上させているうえに、低速艦ばかりで足手まといです。今回の作戦では戦力外とみなせます。」

 連合艦隊側の参謀長鮫島員規が日本艦隊の現状を述べる。それに伊東連合艦隊司令長官の悩ましい声が聞こえる。

「問題は第2遊撃隊が間に合うかだ…予定通り、大同江河口での合流なら合流時期時期もわかったものを…」

 もともと第2遊撃隊との合流は電信との通信を考慮して、大同江河口で行う予定だったが、どこぞの艦長経由の水兵参謀からの意見により、仮停泊地での合流に変更されていた。停泊地の変更は『和泉』を伝令船として本来の停泊地へ伝えられ、電信を使って仁川にいる第2遊撃隊には伝えられた。

 だが、この仮停泊地には電信への接続はない。第2遊撃隊がいつ出港したかそれを知るすべがない以上、いつ合流できるかわからない。

「一応、『和泉』以外に伝令船は往復しているが、速達性は劣る。」

「そして、いまだ第2遊撃隊出港の知らせはない。まあ、ここに伝わっていない可能性はあるがね。」

 状況は良くはない。

「最大の問題は清国艦隊を取り逃がすことだ…それを考えれば待つことは危険だ。」

 それが一番の問題だった。

「第2遊撃隊の到着を待たずに出撃する。」

「第2遊撃隊が索敵行動中に合流できるように伝令船をここに残し、予定を伝えるべきです。索敵点の順番飛ばしをすれば合流が可能です。」

「出港までに伝令船は戻る。その際に残留を命じる。」

「了解!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ