表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集

小さな欲張り

作者: 那須茄子

今夜

一人で遊ぶ

満天の星空

だってさぁ楽しそうで

飛び出さずにはいられなかったんだ



ずーっと

ひとりぼっち

友達はいたことない

あんなにも簡単に

他の子たちには出来る事なのに


本当は羨ましい

顔には出さないよう努力してるけど

ふとね気が緩んじゃえば

途端に溢れ出す涙

虚勢なんて結局長続きしないんだよ

でもそう単純にも割り切れないんだ


誰もいなくなった

そそくさと皆帰った教室で

私は何だっけと

この後の予定を振り返ってみても

思い出せない

思い出せるわけない

がら空きの午後ばかりだから



今夜

また一人で遊ぶ

満天の星空

だってさぁ楽しそうで

飛び出さずにはいられなかったんだ


儚い夢物語の一場面のような

眩しいほど揺らめく夜空

流れていった彗星追いかけ

私にもその煌めく光を照らしてと

唱えてみた

これぐらい独り占めさせて


一度や二度では物足りないから

何度だって欲しいこの時間

だからだから

何度も明日を迎えることができるんだ




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ