小さな欲張り
今夜
一人で遊ぶ
満天の星空
だってさぁ楽しそうで
飛び出さずにはいられなかったんだ
ずーっと
ひとりぼっち
友達はいたことない
あんなにも簡単に
他の子たちには出来る事なのに
本当は羨ましい
顔には出さないよう努力してるけど
ふとね気が緩んじゃえば
途端に溢れ出す涙
虚勢なんて結局長続きしないんだよ
でもそう単純にも割り切れないんだ
誰もいなくなった
そそくさと皆帰った教室で
私は何だっけと
この後の予定を振り返ってみても
思い出せない
思い出せるわけない
がら空きの午後ばかりだから
今夜
また一人で遊ぶ
満天の星空
だってさぁ楽しそうで
飛び出さずにはいられなかったんだ
儚い夢物語の一場面のような
眩しいほど揺らめく夜空
流れていった彗星追いかけ
私にもその煌めく光を照らしてと
唱えてみた
これぐらい独り占めさせて
一度や二度では物足りないから
何度だって欲しいこの時間
だからだから
何度も明日を迎えることができるんだ