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ウサギはソロでも生きている  作者: ハズカシダリア
episode 1 ソロであってボッチではない
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ソロは新しいゲームをする

初めての方もそうでない方も、一言だけ書いておきます。

私の作品は全て私の想像力が持つかどうかで作品の話数が伸びます。

以上です。

最近、暇だったと言うのと、2年ほどやっていたゲームがこれでもかと言うくらいやり尽くしたので、ゲーム屋で一目惚れしたゲームを買った。


これと言ってレビューとかそう言うので判断せず買ったことを初めて後悔したが、パッケージが俺好みだったのでよしとする。


というのも俺のプレースタイルはボッチ…ソロでのんびりとなおかつやり尽くすというスタイルなので、他人と協力したり、対人戦イベントだったり、そういうモノには一切関わらなかったが、このゲームのレビューに


『ここまで協力プレイ強制するとは』

★★★★☆

自分は戦闘の時だけ野良でパーティ組んでたけど、次の街に行けば行くほど生産クエストとかNPCから受けるクエストとか隠しクエストでの詳細に《2人以上でのみ開始可能です》とシステムに言われてマジふざけんな/(^o^)\


『こういうゲームを求めていた』

☆☆☆☆☆

大抵のゲームだとクエストによっては自分だけのスキルとか、アイテムとかで周りから妬まれたりするから、複数人でそう言ったクエストを受けられるのはありがたいです。


『隠し要素多くない?』

★★☆☆☆

ステータスとかスキルとかがなくてどれくらい強くなったか実感がない。

でも、そのおかげで極振りが居ないからプレイヤースキルが問われる格ゲーに近い。



という感じで書かれており、始める前から折れそうだが

買ったのであれば返却しないのが俺のポリシーなので頑張るしかない。



ゲームカセットを機器にセットして、ゲームギアをつけスタートボタンを押す。

いつものように、少しうるさい起動音のあと視界が暗転する














目を開ける、よくある真っ白な空間にいた。

いつも通り周りを見渡していると目の前に青いインターフェイスが出てきた。



[ようこそサムスタフへ]

全ての者が協力しあい、強大な敵を倒し、素晴らしいアイテムを創り上げる世界へようこそ

ここでは、そんな世界で過ごす貴方の身体を創る場所です。

〔次へ〕


読み終え次へを押すと、また違うインターフェイスが出てきた。


[まずは身体を創ろう]

世界には、貴方のような地球人に近い平人種から、獣の力を宿した獣人種、海の力を宿した海人種、物作りに特化した地人種、地球にはない力を操る森人種、そして魔物の力を宿し知性のある魔人種が住んでいます。

〔次へ〕


[まずは身体を創ろう]

もちろん種族間でのいがみ合いなどなく、それぞれが協力し合い生きています。

貴方のなりたい種族はなんですか?

〔前へ〕〔次へ〕


また次へを押すと、目の前にザ・平凡な顔をした人が立っていた。

インターフェイスにある種族の欄を押すと先程言われた種族が出てきた。

まあ、特段これと言ったこだわりはないので、ランダム機能を使って見ると、


[まずは身体を創ろう]

〔性別〕男【固定】

〔種族〕獣人種:モデル【兎】

〔その他の設定〕獣人種:平人種=7:3

〔前へ〕〔ランダム〕〔決定〕


ふむ、【兎】書いてあるだけに頭の上の方に耳が生えている。

だが、ハーフ?だからか普通に耳もあり、毛も腕と脚にあって手や顔はほぼ人に近い。

まあ、目の色を赤からいつも使う青にして毛の色は、デフォルトの白だと味気ないからちょっとだけ茶色にして〔決定〕を押す。


[最後に]

身体の創造、お疲れ様でした。

最後になりますが、プレイヤー間での揉め事に対してこちらから過度に干渉することはできません。

もちろんのことながら、リアルに干渉する場合には対処いたしますが、ゲーム内での揉め事がないようにお願いします。

また、プレイヤーの中には撮影する方がいる可能性があります。

そのためプレイヤーの保護をするための設定をしておいて下さい。

これはゲーム内で変更したい場合は〔設定〕から変更をしていただくと10分後に適用されます。

〔保護レベル〕なし


〔次へ〕


なるほど、3段階あって1だとイベントでの名前の公表を匿名にできて、3になるとフレンド以外の撮影に映らなくなると。

これについては3でいいか、別にイベントとかはどうでも良いけど、撮影に写るには面倒くさいし。


[最後に]

設定ありがとうございます。

それでは、世界へ送ります。


それを読み終えると同時に、また視界が暗転する………











目を開けると間の前に小さな光が見える。

近づいていくにつれ、人の生活する音が聞こえる。

そして、ある程度近づくと噴水のある広場に着いていた。

後ろを振り返っても、先程の暗い道は無かった。


なるほど、このゲームはこういうスタイルか…。

とりあえず、ここに居ても始まらないし、一旦外に出て見るか。

辺りを見渡して見ると、太陽は真上にあるから方角は分からないが、左から山、他街の外壁以外特になし。

とりあえず今回は山とは逆に行ってみる。





真っ直ぐ進むと、大きな門が見える。

ここまで寄り道せずきたが、この街はそこそこ大きいようだ。

歩いている途中で〔アイテム〕を見てみたが、何も入っておらずお金だけ1000Z(ゼラ)あった。

露店を見た時に焼き鳥?が20Zだったから大丈夫だろう。

あと、〔カード〕という項目を触ったら、手元に[身分証]と書かれた運転免許証くらいのカードが出てきた。


[身分証]

〔名前〕〔設定してください〕

〔種族〕半獣人種(半平人種)

〔職業〕

〔称号〕


なるほどゲーム内で名前を決めるのか、

〔名前〕の項目を押すと、注意書きに


[身分証]

〔名前〕

注意:名前を決めると次に変えるときには課金する必要があります。

〔書き直し〕〔決定〕


と書かれていた。

まあ、別段悩むことがないのでいつも通り、〔エイン〕と書き込み決定する。


[身分証]

〔名前〕エイン

〔種族〕半獣人種(半平人種)

〔職業〕

〔称号〕


とりあえず、これで問題ないはず。

ちょうど門まで着いて、外に出るときに[身分証]を見せて外へ出る。



外に出てすぐに森が見える。

正面からは荷馬車が来ていることからこっち側に交易路があるのだろう。

ただ、道はレンガなどで舗装されておらず、芝生の生えていない道があるだけだった。




森を進むと何度かプレイヤー達が何かしらと戦っているのを目撃した。

額から角が生えている兎やただの狼、たまに鳥や緑色の肌をした人型の何かと戦っていた。


ただ、どのプレイヤーも2人以上で行動しており、1人で森を歩いているプレイヤーは俺以外見かけていない。

まあ、ゲームの発売時期的に4、5陣と呼ばれる辺りだろう。

この辺りで買うと言うのは余程じゃない限り、情報を事前に知っているはずだ。


さて、ここら辺なら他のプレイヤーに迷惑がかかることはないだろう。

周囲を見渡しながら、耳を研ぎ澄ます。

獣人種の方の耳も使うように意識していると、右手後方から何かが来る。

足音が早く、低く唸る音から狼で間違い無いだろう。

足音は若干2体っぽいが、まあ、問題ないだろう。


研ぎ澄ますために閉じていた目を開け、狼が飛び出すタイミングに合わせて、回し蹴りを叩き込む。

それと同時に、やはり2体目が居たようで先ほどまで見ていた方向から飛びかかってくる。


1体目の顔を地面に叩きつけるように落とし、少し足場が悪いが狼の顔を踏みつけて、踏み込んだまま2体目にエルボーを口の中に押し込むようにして少し痛いが、怯んだところに両手で顎を外す。


これで2体目から噛まれることがほぼ無くなったので、あとはずっと踏んでいた狼にマウントを取って鼻を中心に殴る。







「ふぅ…」


結構殴って2体とも息の根を止めた。

他のゲームだと序盤でここまで時間をかけないはずだが、やはりそこはマルチプレイを売りにするだけあって、体力が多めに設定されているのだろう。


倒し終わると、死体が消えて代わりに毛皮が1枚と牙が2個ほど落ちていた。

毛皮の方は俺の上半身より少し大きめで、牙はだいたい親指より小さい。


あれだけ長い時間をかけた割にはちっぽけだが、まあ、前線目指しているわけでもないし、こんなんでも無いよりマシというものか。


太陽の位置を確認しようとしたら、ここから帰る頃には夕方になるであろう傾きだ。

とりあえず今日はこれくらいにして、明日ものんびりやるとしよう。





予想通り、帰る頃には既に夕方に近づいており、門の方には人がなだれ込んでいた。

俺もそそくさと流れに乗り、出るときにも見せた〔身分証〕を見せて入る。


さて、今夜の宿をまだ決めていなかったが、今からでも間に合うか?

初日から野宿はまだ2回しか経験がないし、治安は良さそうだが何があるか分からないから安くても身を守れる宿を探さなくては…


ぐぅ〜………


っと、その前に少し腹を満たしてからにしよう。

と言っても、あまり贅沢してられないしそこら辺の屋台でチャチャっと済ませるか。








かなり歩いて4軒目、結構安そうな宿を探して歩いたが、どこも満員で、貸せても馬小屋である。

まあ、休めればどこでも良いができれば人が寝ることを想定された場所で寝たい。


「ごめんください、部屋空いてますか?」


いつも通りの言葉を言うと、ちょうど店員さんと目が合う。

そして、何故か嫌そうな顔で


「ああ、空いてるよ…泊まりかい?」

「はい、泊まりです」

「うちは飯はないから外で食べてくることになるけど、それでも良いのかい?」

「はい、泊まれるだけありがたいです」

「…分かったよ、1泊50Zだよ」

「では、とりあえず2泊で」




「……あいよ、101号室の鍵だ。

出かける時は、私に渡しておくれ」

「分かりました、それではおやすみなさい」

「……いびきがうるさかったら出てって貰うからね」


結構愛想悪いけど、あれか民泊に近いのか?

他の3つの部屋に人の生活音がないが、まあ、とりあえず101号室は………わぉ…。


中を開けると、1ヶ月は掃除してないのか埃や蜘蛛の巣で少し…いやだいぶ汚れている。

ベッドは辛うじて使えそうだが、どう見てもボロボロでいつ床が抜けてもおかしくない部屋だ…。


そろりそろりと歩いても、少し木が軋む音が聞こえる。

………まあ、でもゴミとか私物で溢れてないだけマシか?

とりあえず今日はさっさと寝よっと……窓は……………防犯のために閉めておくか…。

この作品はリアルに関してあまり書きません。

面倒なんで、はい、そういうことです。


最後までありがとうございます。

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[一言] 部屋の掃除とメンテナンス、無いのかぁ~
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