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レベル1→レベル100-即死魔道士成長物語-  作者: コサキサク


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第39話 武器屋

 僕は一人で王都の路地裏をうろうろしていた。目的地が見つからず困っている。目的地は武器屋だ。先日のバトルロワイヤル優勝の副賞でもらった「好きなロッドを無料で作ってもらえる券」を使うためだ。この券を使える武器屋は一件だけだそうで、その武器屋に券の裏側に書かれた地図を頼りに向かっている。

 地図はかなりざっくりしていて、だいたいどのへんにあるかしか書いていなかった。武器屋の隣にどんな建物があるのかとか、全く書いていない。そのざっくりした地図を頼りに近くの場所まで来たのだが、その場所は、閑静な住宅街で、近くに武器屋がありそうな雰囲気がなく、僕は少し不安になっていた。

 近くに人が通りかかったので、思い切って訪ねてみた。

「武器屋? そんなものこのあたりで見たことないですよ」

 と返されてしまい、ますます困ってしまった。一度学校に引き返して校長先生にでも詳しく場所を教えてもらおうかと悩みながら住宅街を歩いていると、

「わっ!」

 僕は思わず声をあげてしまった。


 いきなり「武器屋!!」という大きな看板がついた建物が目の前にあったのだ。場所は住宅街の突きあたりだった。看板は黒板並の大きさの木の板で、文字は立体的になっており、凄まじく主張していた。建物は周りと同じ普通の白い住宅で、看板だけがひたすら主張していた。しかし、こんな目立つ看板がありながら、さっきの人は見たことないって言っていたのはなんだったのだろう。

 僕は建物に近づくと、小さなドアの前にあった呼び鈴を鳴らした。

 すごい勢いでドアが開いた。

「はいはいはいはいはい! 特殊魔道士さんいらっしゃいませ!」

 白いツナギを着た男の人が現れた。若いのか年寄りなのかさっぱりわからない不思議な顔立ちをしている。頭にはツナギと同じ白いバンダナが巻いてある。

「あ、あの僕は」

「あ、それ『好きなロッドを無料で作ってもらえる券』ですね了解しました」

 僕の自己紹介の終わる前から話が進む。店に入れられたが、店の中は小さな部屋で特に何もない。だが壁は骸骨が彫ってあった。

「はいこれなんですか!?」

 突然その男の人が壁を指差した。

「が、骸骨です」

「ということは即死魔道士さんですねデザインの希望はありますか」

「即死魔道士ってわかるんですか」 

「これが骸骨に見えるのは即死魔道士だけなんですよデザインいかがなさいます?」

「ぼ、僕その、デザインのセンスないので特になくて」

「ではデザインカタログを参考にどうぞ! あとせっかくのタダ券なんでオプションも付けちゃいましょ!」

「オプションってなんですか?」

「即死魔道士さんは魔力低めなんでこの水晶とかおすすめですよ! 魔力使わなくて余っちゃう日あるでしょその魔力をこの水晶に保存できるんですよ」

「ええ! いいですね!」 

「ではそうしましょう」


 そうなのだ。僕は実は魔力が低い。僕は即死魔法一種類しか使えないので他の人より魔力が低いのだ。魔力は、魔法の素質の数及び到達レベル数と比例しているからだ。

 魔力が低いと一日に魔法を使える回数がどうしても少なくなりがちだ。だがこの水晶があればその問題が解決できそうだ。

「デザインどうしますか」

 その武器屋さん、なぜかわからないがすごいテンポで話しかけてくるので、僕もつられてデザインカタログから服装にあってそうな雰囲気のデザインを見つけるなり即決してしまった。

黒色ベースに金色の装飾が施してあるロッドだった。

「はいじゃあそのデザインに水晶乗っけるかんじでいきますね! よっ!」

 一瞬でロッドが空中に現れた。武器屋さんはそのロッドをつかむとすぐ僕に渡した。

「とてもお似合いでございます!」

「あ、ありがとうございます」

「ではまたお越しください故障したら修理しますからそれじゃ!」

 武器屋さんは僕に名刺を渡すと消えてしまった。僕は武器屋を後にした。武器屋にいた時間は多分五分ぐらいだと思う。

 名刺を見ると「造形魔道士ツクルといいますどんなものでもあっという間に作る特殊魔道士ですうちのお店は特殊魔道士しかこれませんまたお越しください」と書かれていた。

 特殊魔道士ってやっぱり変な人ばかりだな……と思った。


 たけど出来上がったロッドはとても美しく気に入った。一気に魔法使いらしくなった。



 





 


 

 

読んでくださってありがとうございます!

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