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第20話 特殊クラスの朝

 うちの特殊クラスの寮は地下なので、朝になっても部屋が明るくならない。じゃあ何で朝が来たことを判断しているかというと、寮のロビーにある時計である。鳩時計なのだが、音楽魔道士カランドが音楽魔法を仕掛けてあり、起床時間になると、目覚めの曲が鳴る。

 音楽魔法の力で強制的に起こされた僕らは、身支度をし、部屋を出ると、廊下で瞬間移動魔道士ワープマンが唐突に現れ郵便物手渡された。 

 教室に向かうと、一般魔法クラスの制服を来た見知らぬ女の子がいて、何事かと思ったら変身魔道士キャサリンだということに気がついた。

 やれやれと思い席に着席するとクイズ作成魔道士トイのクイズが机に設置されていて、解かないと机に座れないようにされていた。しかも間違えてると水が噴射される水魔法のトラップ付き。僕は今日は運悪く間違えて水浸しになった。

 すると急に笑いが止まらなくなった。笑わせ魔道士のショウの仕業だ。ショウなりに励ましてくれているがなんだかズレている。

 横で見ていたリリイが風魔法で乾かしてくれて、ようやく席についた。


 学級委員のポールトーマスが、退化魔道士ネルの手を引き教室にやってきた。ネルだけはカランドの音楽魔法でも起きないからわざわざ起こしに行っているらしい。ちなみにネルは今、こないだ退化魔法が暴走してしまい、現在10歳の姿に若返っているので、ポールトーマスはいつも以上に手を焼いていた。


 最後に簡略魔道士のリャが教室に来た。彼女はいつもギリギリだが遅刻はしない。トイのクイズもあっという間に解いて着席した。


 校長先生が教室にやってきた。

「おはようございます。皆さん今日も元気そうで、先生うれしいです」

 と挨拶した。


 特殊クラスの授業が始まり約三ヶ月、僕たち特殊クラスの生活は恐ろしく賑やかになっていた。みんな、魔法が使いたいのはわかるがいろいろやりすぎだと思う……


 





 



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