たかが1本。されど1本。差はでかい。
……………|ω' ) スッ
今現在も自分の左足からもうもうと溢れ続ける魔力をチラ見して、白は口を開く。
「…なんですかこれ……驚きましたよ…確かに躱して首ちょんぱは間逃れたはずなんですけど…左足飛んじゃいました」
少し首を傾げながら白は佐川に生まれた疑問をぶつける。それに対し佐川は、ドッキリが成功したかのようにして口をにやけさせる。
「はっはっはっ!驚いたか?やっとお前に一太刀入れれたわ!まさか一太刀入れるのにこの技まで使うなんて思ってはいなかったが、いや、先生の言うこともわかったな、確かに面白い」
そう言い放ち、玩具を与えられた子供のようにいい笑顔で声高らかに笑う。
くっそぅ…楽しそうに笑ってるなぁ…ちょっと、ほんのちょっっっとだけイラッときた…アイツイツカゼッタイシメル情け無用問答無用完膚なきまでにボコボコにしてやる…くぅぅ…こんな状況になってなかったらいけたのに…!…ふぅ、これ以上はやめとこう。負け犬の遠吠えっていう言葉もあるし、これから徐々に慣れていけばいいんだ…能力も、か、体のことも…
「うんうん、楽しくなってきたなぁ…わざわざ足を運んだ甲斐があった」
「…来なくて良かったのに…」
そんな白の呟きは誰に聞かれるでもなく虚しく空に散っていった。
「ってことで、取り敢えず今のがおれの魔法と魔装術の合体技…まぁ、技術の一つだ。おっと、天羽、なんでお前の足が飛んだのかっていう質問には答えないぞ?自分で考えるこった…な!」
その言葉を皮切りに、戦闘が再開することとなった。
「む…」
姿形が変わる前の白であれば、幾分か余裕を持って対処出来たはずだったが、何もかも変わってしまった今の白では、苦戦するのも無理はない。何しろ、例えを上げれば運動神経のいい人にいきなりサッカー、剣道、柔道といったスポーツや武道で現役バリバリの強い人間と試合をしろと言っているようなものだからだ。どんなに元が良くても、勝つことは出来ないだろう。今の白の状況は、そういうものなのだから。
そういった背景をもとに、白はある決意をしていた。
…こんな体たらくじゃ、今はランキング一位はとてもじゃないけど名乗ることなんてできないな……決めた。しばらくの間、魔法士ランキング一位の名は捨てる。あのカードを破棄することは出来ないから、自宅の奥深くに封印しよう。また、トップの名に相応しい強さを取り戻すその時まで。
そんな思いを胸の奥に秘めたまま、白は向かってきている佐川に再度意識を向け、右手に握る自分の武器を強く握り直す…
………|=͟͟͞͞ '-' )スッ (っ*´꒳`)っがしっヽ(;゜д゜)ノビクッ!!
…返す言葉もございません…数ヶ月の失踪すみませんでした…生きております…




