戦闘訓練―3―
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白はスケールをもう一丁出現させ、両手に一丁ずつスケールを持つ。
狙撃を警戒してか、遮蔽物となる民家などの間を縫うようにして近付いて来てるなぁ。やっぱり、こっちも移動するしかないかな。こっちの武装は銃だし、先に有利な立ち回りを、高所を取るか......いや、佐川さんの武装は恐らく刀。なら、狭い場所を選ぶべきかな。
でも、まだ佐川さんの武装はわかってもどんな能力を持ってるかはわからないし、ちらっと魔力は感じれたからあの時も一瞬魔法、もしくは魔装術を使ったはずなんだけど......わからないしねぇ。
普通なら、相手が長物を使い、なおかつこっちは火器を使う場合、狭い場所に引き込むのはセオリーなんだけど......どんな能力かわからないからその選択をすることを少し躊躇ってしまうなぁ。
佐川さんの能力を警戒して慎重に立ち回るか......いっそのこと、この勝負は元々勝ち目が薄かったし、これからの課題を見つけるために真っ向勝負を仕掛けるか......どうしようかな?
白が悩んでいる内に、佐川はどんどん白へと接近していく。
どんどん近付いてくるなぁ......真っ向勝負、仕掛けようかね。
そう決めた白が飛び出し、すぐ近くの民家の屋根に飛び乗ったところで......佐川とエンカウントした。白のいる民家から数棟先に佐川の姿があり、やる気満々というオーラが感じられるほどで白は直ぐに動けるように、いつでも戦闘ができるように身構えた。が、直ぐに仕掛けて来ると思っていた白の予想を裏切り、佐川は白に話し掛けてきた。
「よお天羽......ようやく会えたな」
「いやぁ、出来れば会いたくなかったんですが......どうです?そこでじっと立っていてもらえればすぐにでも終わらせれるんですがね」
「はっはっはっ。そいつは出来ない相談だな。なにせ、先生からも実力を図ってこいって指令がで出る。それに何より......楽しめそうな戦いを逃すわけにはいけないだろ?」
そう言って、佐川は玩具を手にした子供のような笑みを浮かべ、武装を展開した。佐川の腰に、刀が現れる。元々、刀や槍などといった近接武装を扱う魔法士の数は火器を扱う魔法士に比べ少ないため、白も戦った経験はあるがずいぶん昔に戦ったきりで、最近ではあまり戦っていないために白をより困らせた。
「んじゃいくぞ!先ずは天羽、お前がしてきたように小手調べだ!」
そう言った佐川は刀の柄に手をかけ、鞘から引き抜き振り抜いた。
いやぁ、中々思う通りにいきませんねぇ......
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