対人訓練
ブックマークありがとうございました(^^ゞ
今回もどうぞ!
「よお!俺は佐川。お前が天羽だろ?」
「ええ。そうですが......」
......なんだろう、すごく嫌な気がする。
「んじゃ早速だが、俺といっちょやりあってくんね?」
「え"......」
「訓練のやり方はしってんだろ?大丈夫だ。ポイントの変動があるランク戦じゃなくて戦闘訓練の方だからな」
そ、そういう問題じゃないー!いや、前なら問題はなかっただろう......けど!この不安定な状況で......しかも、さっき学園内序列一位という不穏な言葉が聞こえてきた......つまり、もしかしなくても勝ってしまった場合、目立って大変面倒なことになる......というか、コンディションが悪いから勝つことも危うい
だから最適解は......
「お断りしま「あ、ちなみに強制な。先生の許可もとってあるからな!」......」
............よし!上手いことやって負けるか!
ハッハッハ!と笑う佐川に対し、白は仮面の下で口をひくつかせ、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
◆◆◆
『戦闘訓練開始十秒前』
佐川と戦闘訓練を行うことになった白は戦闘訓練室の内の一室に入り、佐川の入った部屋から戦闘申請が届いていることを確認して承認した。
するとアナウンスが入り、部屋の奥にある試着室のような部屋に入るよう促された白は待機していた。
そして今、新しい体での初対人戦闘が始まろうとしている。
『開始五秒前』
少しばかりこれからのことを考え、萎えそうになる白は気を引き締め直すため、一度息を深く吸い、吐き出す。深呼吸だ。
『三......二......一......マップ生成完了。転送開始!』
転送が終わり、一度白は辺りを見回す。科学技術と魔法を併合させるとこんなことまで出来るのか、と感心すると同時に、行動を開始する。
とにかく、先ずは情報が必要だな。レーダーを見る限り、まだそう近くない。だったら、様子見程度であのビルの屋上から狙撃してみるのもいいかな。
そう考えた白は、ビルへと向かい、駆け出した。
◆◆◆
佐川side
時を同じくして、転送を終えた佐川はレーダーを確認し、白のいる方向へと一直線に向かっていた。
A評価......なかなか楽しめそうだ!新入生のためにシアーのレベルを相当落としていたとしても、上出来だ。第一、一発で仕留めることがS評価の基準だしな。まあ、今となってはシアーごとき普通のレベルでもS評価を出せるがな。
......まあ、一つ言えることは
「面白いことがおきそうだ!」
段々と焦りを感じてきている今日この頃......投稿ペースアップを視野に入れていきます!




