もう一つの訓練
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「―――と、これで対人戦闘訓練の説明は終わりだ。じゃ、各自二人一組のペアを作って実際にやってくれ。使用中の部屋はドアが閉まっているから開いてる部屋を探してしてくれ。はい、解散!」
一人のこされて階段で降りてきたのはまだいい。けど......流石に二人一組のペアを作れと言われて誰も来てくれないのはひどくない?
そう、白の周りから人がスッと遠退いていったのだ。それも無理はない。なぜなら先ほどの訓練でAという評価を叩き出したのだから。
「......もうどんどんペアが決まっていってる......綾瀬君は......他の男子生徒と......そうだ、香川さんは!......女子生徒と......」
辺りを見回すと、部屋に入っていく生徒もちらほらとみえだした。そのことに少し焦りを感じてきた白。どうしようかと頭を悩ませている白に、救いの手が
「ういーっす。新入生用の訓練でA評価を出した新入生がいるって聞いて飛んできましたよ~先生」
「ん?......はぁ......なんだ、やけに耳に入るのが早いじゃないか。佐川?」
「いや~、何しろ矢倉がいつになく楽しそうにしてたんで......聞いてみればこんな面白い話があるじゃないですか。で、その新入生はどいつです?」
「はぁ......お前、そのやる気を勉学にもだせよ......天羽白、あの仮面をつけてる生徒だ」
「あり?......仮面の着用オッケーでしたっけ?」
「そもそも仮面の着用を禁止するなんてルールはこの学園にはないし、学園長公認だ。何しろ、面白いことになる。と言っていたぞ」
「へぇ~......先生」
「どうした?」
「あいつ......天羽でしたっけ?丁度偶然ペアがいないみたいですし、やってもいいですよね?」
「はぁ......こうなるとは思ってたが......まあ良いだろう。天羽にも他の生徒にもいい見本になるし、何より天羽が本気でなかった気がしたんだ......期待してるぞ?」
「わかってますって。あいつの本気、見せてもらいますよ」
「まあ、お前なら出来るだろう......学園内序列上位の力、一年に見せてやれ」
「了解!」
差し伸べられたわけではなく、むしろ魔の手が忍び寄っていた。
白からすれば、クラスメイトに訓練を避けられた上に、いきなり現れた上級生がこっちに歩みよってくるという状況なのだ。更に嫌なことに、その上級生が......
「あ、おい見ろ!佐川先輩がいるぞ!」
「マジか!俺まだ生で訓練してるとこ見たことないんだよ」
「お前見てねぇの?学園内序列上位の佐川刀先輩の訓練!上位だぞ上位!!」
学園での有名人、生徒会長と肩を並べる程の人気を誇る先輩であったのだ。
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