面倒なことは歩みよってくる
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白が訓練室内で止まっている頃、生徒達が座っている観戦席の反対側でこの結果を見ていた者がいた。
「ふ......中々腕の立つ新入生がいたな。あの香川財閥のご令嬢があのクラスのトップだと思ったが......面白いものが見れたな。来てよかった。お前達はどう思う?」
「そうですね......新入生であの腕前なら間違いなく今年の新入生の中でトップでしょう。まぁ、手を抜いている新入生も一名いましたし、あの新入生もまだ本気ではないんじゃないですか?」
「俺も似たような考えです」
「そうか......まあなんにせよ、今年のランキングは荒れるだろう。......脇島。土方。俺達も訓練に行くぞ。会沢と漣も待たせてる」
「「了解!矢倉隊長」」
◆◆◆
まあ、ここに止まっていても仕方ないし、一度訓練室から出よう。後の祭りだ。面倒なことは後で考えよう。
そんな大事にもなるまいし、きっと問題ない!
一度頭を冷やし、考えを整理しようと試み諦めた白は訓練室から出ていった。
白が訓練室から出た次の瞬間、周りに降りてきていた者達に囲まれた白は多少......いや、平然を保っているが心の中では焦り、右往左往していた。
「凄かったな!」「うん!あれどうやるの!?」「それと、あの武器!俺達が使ってたハンドガンとは違ってたけどなんて武器なんだ?」「そうそう!あ!香川さんも少し違ってたよね!」
「とにかく落ち着きを取り戻してほしいな。ほ、ほら、後の人も困ってるだろうし」
「大丈夫!天羽さんで最後だから!」
な、なにぃ!?......そうか。私は初めから嵌められていたというわけか......ああ......紙(神様)の愉悦に浸った顔が目に浮かぶ......くっ、考えたら腹が立つ......
「んん!あー......天羽も困っているし一旦落ち着け。それと、今から次の訓練に移動する。準備が終わった者から一階ラウンジに集合すること!」
「「「はい!」」」
先生の言葉に従い、ぞろぞろと移動を始める生徒達。
......ああ、ダメだこれ......絶対面倒なことになる......フ、フフフフフ......諦めよ
少し遅れて重い足取りで一階ラウンジへと向かう白だった......
「あ!?エレベーターに置いていかれた......階段で降りるか......はぁ......」
これから降りかかる面倒ごとを考えるのを放棄したこの時の自分を、見ていた人物に気づかなかった自分を、カッコいいところを多少は見せたいと欲を見せてしまった自分を、口止めしなかった自分を......
まさか恨むことになるなど、この時の白は思いもよらなかった......
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......駄文になってしまっているかもしれません(-_-;)