実技授業―5―
ブックマークありがとうございました♪
少し遅くなりましたが、今回もどうぞ!
「綾瀬君?」
「ん?」
「もう訓練は終わった?」
「ああ。もう終わったぞ」
あれ?おかしいな。目立った結果はまだ香川さんぐらいしか出して無いはずだ
「評価は?」
「Eだった」
E......?これは......絶対手を抜いたな?
「手を抜いた?」
「まあ、余り目立ちたくもないからな。それより、ほら、天羽、お前の番が来てるぞ」
「え?」
綾瀬との会話を中断し、振り向いた白は訓練室から出てくる自分の一人前の生徒を見つける。
「本当だ......行ってくる」
「ああ......期待して見てるとするよ」
観戦席から立ち上がった白は訓練室へと歩いていく。
綾瀬君が手を抜くか......確かに、よく考えて見れば余り目立ち過ぎるのもなぁ。けど、多少はかっこよく決めたい気持ちも......よし、使う武器は決まった。
訓練室の前にたどり着いた白は、カードをかざし扉を開き中へと入る。
『一番訓練室 訓練開始』
取り付けられたスピーカーから開始の合図が入る。その瞬間、白から少し離れた場所に魔物、シアーが出現する。
ズンっとシアーが地面に降り立ち、そこに本物のような存在感を漂わせ、大きさの違いにより見下す形で白と向き合う。
「ん~。見るの久しぶりだなぁ。さて、じゃあ......零戦!」
待機状態である棒状の零戦を手の中に出現させ、頭の中で思い浮かべていた武器に、とあるハンドガンへとその姿を変える。汎用武装のハンドガンとは違う、最強のハンドガンと名高いデザートイーグルだ。
「一発で十分!」
ドンっと白の持つデザートイーグルから一発の銃弾が発射される。ただし、魔力によりガチガチに強化され、シアーの装甲をも数発で破れるほどの高威力をもつ弾丸である。
発射された銃弾は風を切り、音速に近いスピードでシアーへと接近し、口の中にあるコアに着弾
する事はなく、シアーの横すれすれを通りすぎ、後ろの障壁へときれいに着弾した。
......恥ずかしっ!い、いや、今のは練習だから......そう、練習練習......この体での初実戦だし、感覚を掴んでおかないといけないから、その練習。練習なんだ......
「な、成る程......ウンウン。そうかそうか。この体だとこうなるのか......もう一発!」
放たれた銃弾は先ほど同様、シアーの横を通り抜け後ろの障壁へと当たった。
「......三度目の正直!」
シアーへと迫る銃弾は、僅かに軌道を修正しながらもシアーのコアの中心に着弾し、綺麗に砕き散らした。
保険をかけてオペレーション使ったけど当たったからよし!終わりよければ全てよし。評価はまあ......AかB......C位が望ましいかな?いやでも、いきなりAやSをとってしまうとかなり目立つから最適はBかCかな。
『おお!......んん!失礼しました。一番訓練室訓練終了。総合評価A判定』
「「「「「おおおおおおおおおお!」」」」」
「すげえ!」「天羽さんスッゴい!」「EFばっかでDが最高だったのを大きく上回ったぞ!」
訓練室内まで聞こえてくる大歓声。それに伴い送られる盛大な拍手に、未だ訓練室内に残っている白はと言うと......
......やってしまったぁぁぁ!
仮面により表情は見られることはないが、冷や汗を流しながら大きく後悔していた。
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