退屈な日常
あまり上手くないかもしれませんが、お付き合い下さい。
3/3改稿しました
素晴らしい日常が戻り、平和を謳歌しているこの頃。死に物狂いの努力が実を結び、序列一位の座を冠して結構経つ。
学園にも入学し、楽しい日々を送って......いない。正直暇だ。いや、厄介事はあるけど......何か刺激が欲しい......
日々そう思っているこの少年は天羽幸也16歳である。二階建ての家に住んでいるが幸也は天涯孤独で一人暮らしだ。
ここは東京魔法士育成学園。魔法士とは、魔法を扱う魔道士、武器等を能力を駆使して扱ったり強化したりする魔装術を扱う魔装術士の総称だ。と言っても、魔道士の数は魔装術士と比べるとかなり少なく珍しい存在となっている。その中でも、魔法と魔装術の両方を扱える者や、適正が必要な契約装備を所持する者。また、各国に一、二人程度しかいない固有魔法を扱う者等は極めて、極端に少ないが、その能力等は一線を画すものだ。
そして、彼は日常に刺激を求めていた。何故なら――
最強だったからだ。序列第一位魔法士。それが彼だ。
「おーす!幸也!」
「今日は早いな」
そうこうしていると、椅子を引く音と共に誰かが話かけてきた。
彼らはこんな俺にもつるんでくる幼なじみだ。茶髪に黒目の元気そうな方が西城正樹
黒髪黒目のキリッとしている方が馬場光輝。二人ともクラスで人気のあるイケメンだ。二人......もう一人いるが、三人はここ東京にいたためあの地獄を味わっていない。
二人はクラスでも人気があるため、よく羨ましがられたりする。この二人にも一位であることは言っておらず、試験なども適当にやった為当然クラスメイト達にも知られていない。
「またあの3人か」「仲良いよなぁ」「それに隣の組の・・・」「ああ~」「羨ましいよなぁ」
何て聞こえてくる。もう慣れた。あ~あやだやだ。周りの嫉妬や色んな感情の視線を向けられるのは。
そして、火に油を注ぐ様にもう一人、こちらにやってくる。彼女は金色の髪に赤い瞳を持っている小柄な美少女、
須崎シャルロット。ハーフの幼なじみで、何時も近づいてくる。
「お早う!幸也!」
そう言いながら笑みを向けてくる。とても可愛いが、同時に嫉妬の目線も増えている。
「お早う、須崎さん」
「もう、シャルって呼んでっていってるじゃん!昔は言ってくれてたのに、どうして?」
「それは・・・察してくれ」
「ぶぅ~」と頬を膨らましている。そんな中二人は
「朝からお熱いね~」
等とからかってくる。滅茶苦茶恥ずかしい。
「おーいそろそろ授業を始めるぞ~」
と言いながら先生が入ってくる。正直、退屈だ。言っては悪いが全部出来るし知っているから......
――そうして1日が終わり、帰宅する。俺は部活に入っておらず、正樹と光輝はバスケ部、シャルはバレー部に入っている為、一人で帰宅する。
そして、誰もいない家に帰ってきて真っ先に部屋に向かう。
今日も退屈だったなぁ。ふぅ......もういっそのこと日常が激変してくれないかな。
そんなことを思いながらベッドにダイブし、眠る。
――これから起こることも知らず
お読み頂きありがとうございました。あらすじにも書きましたが他の小説と共に執筆していきますのでご了承下さい。ブックマーク、評価等して頂ければ幸いです。