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見習い魔女と異界の騎士  作者: 豊穣 マツリ
6/11

初心者救済

「ふんふんふふ〜ん♩」


 自然と鼻歌が漏れる。

 既に異世界生活は3日目に突入していた。


 突如として見知らぬ世界へ放り込まれた形ではあるが、今のところは何不自由なくサバイバル生活を満喫している。

 拠点となるキャンプ地の他に銃などの道具や食料があったからというのも理由ではあるが、ハンドガンは実際に撃てるかの試射を3発撃っただけであるし、レーションや回復キットには一切触れていない。

 現状、消耗品を補給出来る可能性が皆無だからだ。

 そうして消耗品に手をつけない状況の中、目の前には山盛りの果物、木の実などの食料が並んでいる。

 もちろん、これら全ては食べられるものだ。


 どうして食べられると確証が得られたのかというとゲームFATEL LINEの通信端末のおかげである。

 コクピットのスーツから取ってきた物の一つだ。

 これは有体に言えば軍用のスマホのような物であり、ゲーム内での通信機能や、システムツールとしてゲームデータのセーブなどを行う物である。

 そして、その中の機能の一つが対象をスキャンするというものだ。

 スキャン機能は対象のステータスや情報を得ることが出来るのだが、製作陣の遊び心からエネミーどころか足元の石まで幅広くスキャンすることが可能であった。


 試しに目の前にある見覚えのあるような果物を一つスキャンしてみる。

 上級エネミーやマテリアル等の高ランクになればなるほどスキャンにかかる時間は延びるのだが、これくらいの物なら一瞬で完了する。


 ブ♯(ラ)ウトベ@(リ)ー

 イデア/森に幅広く分布す^€果実。

 生食の他、ジャ%“やエールの材料になる。

 古くから染\:として使われ、別名《誓いの口づけ》とも呼ばれる。


 こうして食べられるかを精査していた。

 世界観が異なるからか若干バグっているが問題無く機能していると思われる。

 また飲食の有無以外にも様々な情報が手に入ることが今の自分には強い味方だ。

 複数のスキャンから、自分がいるのがイデアの森という場所である可能性が高いことなどがわかった。

 しかし、誓いの口づけか…。

 現実世界で彼女すら出来なかった自分に対して、異世界もなかなかに酷なことをする…。



 一通りの食事を済ませたが、少し物足りなさを感じる。

 果物や木の実だけでは腹持ちが良くないのだろう。

 何より、飽きる…。

 やはり、タンパク質が必要だ。


一狩りいこうぜ( ^ω^ )‼︎

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