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見習い魔女と異界の騎士  作者: 豊穣 マツリ
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プロローグ上

 西暦2100年、人類は第三次世界大戦により、総人口112億人の内20億人もの尊い命を失った。



  事の始まりは中東のとある国で起こった民衆と政府の間の小さな暴動である。

  元々、人種や宗教などの複雑な事情が多かったのだが、そんな中で当時の政権が一部の民族を弾圧、それに反発した人々が蜂起した形だ。

  言い方は良くないが小競り合い自体は日常茶飯事と言えただろう。

  しかし、元々かなり根が深かっただけに長期化するにつれ、政府と反政府の争いは過激なものになっていった。


  戦争を長期化させた要因は人種や宗教以外にも互いの勢力を支援している他国の影響も大きかった。

  片や人道支援を掲げて周辺地域での国の影響力の拡大を、片や地理的優良性を手に入れる為、他にも様々な思惑が当事者達を置き去りに進んでいった。


  そして、世界を巻き込んだ大戦が幕を開けた。

  世界大戦とは言っても実際のところは大国の後ろ盾を得た途上国らによる代理戦争という意味合いの方が遥かに強いものであった。



  昼夜問わず鳴り止まない銃声、悲鳴、爆撃音。

  戦争という燃え盛る炎へ次々と燃料は投下され続けた。


  状況を重く見た国連は事態の収拾に尽力するが、長年にわたり形骸化の進んだ機構には既に言葉を発するしか力は無く、また戦争当事者達の裏で手を引く大国達の思惑により一向に終わりが見えない泥沼へと事態は向かう。


  後にその火種は大陸続きにアフリカや、遠く離れた地域でも燻っていた領土問題をも燃え上がらせる結果となった。

  第二次世界大戦から一世紀を越えても尚、人間という生き物は争いを止めることが出来ずにいたのである。






  北と東にユーラシア大陸、南はアフリカ大陸に挟まれた地中海。

  内海のもたらす利点から古代より貿易航路の盛んな要所として栄え、数多く点在する島々や陸に挟まれた海の幅が狭いことにより20世紀には海底ケーブルの要所として、また一大観光地として恩恵をもたらしてきた。

  この場所もまた拡がり続ける戦火によってその姿を刻々と変えていった。


  旧EUを母体とした新欧州連合、そのギリシャ支部が地中海上のルートを睨み開発を進めていた大型戦略機動兵器、その実験試作機『ウラノス』。

  ロールアウト間近であったそれがコントロールを失うことに譚を発する。


  制御不能になったウラノスは研究所を破壊、警護に当たっていたギリシャ軍に甚大な被害を与え大陸内部へと移動を開始した。

  当初、連合は開発に掛かった莫大な費用と技術の為に機体の制御回復、または出来うる限り無傷での回収を模索していた。

  だが、この方針は進路上で対応にあたっていたギリシャ軍と増援のイタリア軍などヨーロッパ南部方面軍の被害拡大の報によりウラノスの破壊へと変わることとなる。

  そして、白羽の矢がたったのが長距離制圧能力に秀でたドイツの大型戦略兵器『陸上戦艦ドーラ』であり、ドーラによる大陸間弾道砲撃によってウラノスを破壊する作戦が立案された。


  後に実験機であるウラノスは陸上戦艦ドーラの撃沈という形でその強大な力を示すこととなる。



  ウラノスには大型兵器の航空運用を目的に設計され、実験的に搭載された重力制御装置があった。

  装置は製作者達の思惑通りに弩級戦艦ほどの高質量を宙に浮かせることに成功する。

  しかし、ウラノスは誰もが予想だにしなかったことを...重力制御を攻撃と防御に転用し目下の外観を押し潰したのである。


  それはまさに天空神の名を与えられた器に相応しい光景だった。


趣味で描いてるだけで、システムとかもわかりませぬ。


各名称も(仮)なので途中で変わる可能性あり。


誤字脱字はそっとして…


ヤル気スイッチどこ〜…


腹減り腹減り…_(:3 」∠)_

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