徒然
初春~初夏までの俳句です。
色無きと見る田の畦のいぬふぐり
誰が畑か白梅の香の山裾よ
春愁や散りゆく花の白に依り
散る花に依る春愁や酒一壺
牡丹の芽花の紅にぞ勝りけり
紅の花に勝るや牡丹の芽
帰る鳥林伐られて何処行くや
菜の花や風に乗りける童歌
高麗の青磁の色や春の水
咲き咲きて明日は散りゆく桜かな
碗の中滴り溜まる新緑や
庭に咲く牡丹切り挿す瓶もなし
ガラス器に手折りて挿せり若楓
桜桃や熟す端から啄まれ
枝を垂る古い垣根の白薔薇
青蛙雨降る道にはねる音
軒先に輝く硝子の風鈴や
風鈴や丸き硝子に光るエナメル
読んで下さりありがとうございました。