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プロローグ
「新田君?明日から会社来なくて良いからね」
俺の目の前にいる上司はいきなり、本当に何の前触れもなく、そう言った。
「ご冗談…ですよね?」
自分の口から出る声が酷く渇いている。
先程まで一緒に、他愛もない会話をしていた同僚達の視線が背中に刺さっているのを感じる。
上司の表情から、これが冗談ではない事をわかってしまった。
「理由を聞いても良いでしょうか」
俺はこのブラック会社に勤務して、3年間殆ど休みもせずに頑張ってきた!
自慢じゃないが会社の力になっていた自負もある!
それなのに何故!?
「理由を、理由を教えてください!」
肩で息をしながら上司に詰め寄る。
ここだけ見れば安っぽいB級ドラマのワンシーンみたいだが、俺にはそれを笑える余裕なんてない。
しかし、この後上司が言った言葉はあまりにも予想外過ぎて、馬鹿らし過ぎて、そして…非日常過ぎたから
だから、俺が笑ってしまったのはしょうがない。
「神様が休めってさ」