クリスマス記念小説
ギリギリ間に合った…!
後日、文々新聞による抜粋。
その日、木下悠から幻想郷の住人達にに手紙が届いた。
内容は、
『12月24日。家から出ないで下さい』
というものである。幻想郷の住人は何事かといぶかしみながらも、自分の家に引っ込んでいることにした。
こういう手紙がいきなり届いても普通に言う通りにしてくれるほどの信頼はあるのだ。
そして24日の夜、妖怪の山の麓にゴソゴソ動く影の様なものがあった。
「……よし……これでいけるはず……」
その影は悠だった。横には歪ながらしっかりした造りのそりが置いてある。
「あー、でもそりを引くトナカイが居ないなぁ……よし」
そういうと悠はまた何かを空中に描き始めた……。
その後悠は上空を飛んで居た。幾ら紅白の巫女の服を厚くした感じの服を来ていても真冬の極寒の中、軽く震えているのも当たり前だろう。
しかし悠は笑っている。これから何事にも変えがたい楽しい事が起きるかを予期しているかのように。
幻想郷のブン屋としては異変の兆候として見ている。これからも尾行を決行する。
悠視点
今日はクリスマス。しかしクリスマスはまだ幻想入りしてないのか、何にも変化がない。だったら私がサンタクロースになってやろうじゃないか。と言うわけで現在妖怪の山で準備なうです。
ちょっと寒いけどサンタクロースに合わせて赤い服に着替えて、そりが予想以上に時間が掛かったけどなんとか創造することができた。
一番の問題はトナカイが居ないことだったけど、そこは重力操作装置をそりに付けることでなんとかする事に成功する。ではまずは守矢神社から始めよう。
~~少女サンタ中~~
ここからは文々新聞がダイジェストでお送りする。
守矢神社には、カエルのグッズ、ケロ帽子、御柱をそれぞれの枕元に置いていた。
私達天狗には、カメラ、リボン、ケータイを置いていった。
地底の人達には、目薬二つ、冥酒鬼殺しをおいている。
魔法の森の人達には裁縫セット、八桂路、何かのツボのような物を、
白玉楼には大量の食事と……刀の手入れ用の砥石でしょう。
マヨヒガには、ちぇんの人形と、猫じゃらしと、紫さんの新しい帽子のようです。
これで悠さんのプレゼントラッシュは終わりの様です。そりを消して博麗神社に戻るみたいです。
皆さん。あなた方が朝起きて真横に有るものは悠さんからのプレゼントです。ありがたく使わせて頂きましょう。
悠視点
ふぅ……これで個人へのプレゼントは終わったかな。最後の大仕事をして終わらそう。
私は幻想郷の空へ飛ぶ、高く高く。
私から幻想郷へのプレゼント。必死に幻想郷の空を飛び回り、博麗神社に戻る。
「お帰り、悠。お疲れ様」
「あちゃ……起きてたか」
戻って来たら霊夢が起きていた。寝るのを確認して出てきたんだけど……。
「本当は明日の朝に驚かせたかったんだけど……霊夢、空を見てごらん」
「空を見てって……ただ曇ってるだけ……え?」
最後に私からのプレゼント、雪。
「ホワイトメリークリスマス。霊夢」
そして私は今日も笑う。