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ギリギリの距離

作者: 月白 深夜

君の隣にはいつもあの子

あの子は猫みたいな大きな瞳で

君を見つめて笑ってる

あの子の頭をじゃれるように撫でて

君も優しく笑ってる

だから私知ってるの

あの子の代わりなんてできないこと

この想いが叶わないこと


だけど嬉しくなっちゃうの

私の椅子の後ろに手を回して

触れそうな肩

隣で笑う君

あの子のものじゃない

目に皺を寄せて

顔をくしゃくしゃにして

私に笑いかける

今は私だけの君の笑顔


嬉しくて

寂しくて

だってそれは友達の証

届かない

どんなに手を伸ばしても

君に触れられるその距離を

手に入れることはない


そうして

行き止まりの想いが

時々私の心を刺すから

諦めてしまいたい

そう思うけど

前より近づいたその距離に

やっぱり失いがたいと思ってしまう

届かないと知っていても

目の前には君がいるから


だから私はここで君を見ているの

幸せと痛みに挟まれた想いと

ぬくもりが伝わる

触れそうで

だけど決して触れることのない

このギリギリの距離で


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