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宇宙喫茶で弟子になる。  作者: 五角形の人
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宇宙喫茶店 パぺブルにいらっしゃいませ。

主人公が出ます。

目の中に光溜まる。その光が私の目を覚ましてくれた。頭の痛さを感じながら、かすれた視界で周りを見渡す。

凸凹としごつごつとした黄色い岩の地面。そしてその地面の間にふっわふわの毛布があるかのように浮く、光を纏った石。極めつけは空一面に広がる、散りばめられた宝石のような星夜空。目をこすろうとすると宇宙服が邪魔して目をこすることができない。

その瞬間私は、思い出した。ロケットが爆発したことを。

ほかの船員は?いるなら早急にもみんなと連絡を取らなければ。

そう思い、動きにくい宇宙服の音を立て、地面や空中に無線機がないか体を右往左往しながら探す。

だがそこにはロケットの部品が少し漂っているだけで無線機の姿は見当たらなかった。

どうやら、私はこの宇宙の真ん中の無人島で遭難してしまったらしい。

もうここで終わりなんだ、父親の夢もかなえてあげれなかったしなあ。

そう死を待つことを受け入れようとした瞬間。頭の中で、走馬灯のように私に放った、ナンバー2の言葉が響いた。


「弱音を吐いたってしょうがないだろ!俺たちは死ぬ覚悟でここに座ってんだ!少しの希望も捨てさえすれば、人類の大きな希望をないがしろにする!ましてや1号の船員たちにあの世で合わせる顔がない!覚悟を決めろ!。」


そうだよ、何弱音を吐いているんだ私は。まだほかの船員がいるかもしれないじゃないか。

その船員がもしかすると無線機を持っているかもしれない。本部に連絡すれば予備のロケットを発射してくれるかもしれないじゃないか。私は少ししびれる足を気休め程度に叩いた。そしてあたり一面水平線に囲まれるこの惑星を一歩ずつ希望を持ちながら歩いた。

しかし歩いても歩いても広がるのは同じ光景ばかり。一歩を踏み出す度に私の心の中に溜まっていった希望はこぼれていく。

もう希望が空っぽになりかけあきらめようとしたその時だった。

目の前の水平線ににじむように明るさが広がっていた。私はその明るさ目がけて、最後の期待を抱き弾み行く。光が近づくごとに建物が見えてきた。私は、幻想でもいい!とすこし投げやりな気持ちで進むことをやめなかった。

やっとはっきりと見えるところまで近づくとそこには、まるで宙に浮かぶ星屑のように、光を放つ質素な木造の建物が佇んでいた。

窓が正面に二つでも光がその中を見ることを遮る。そして正面の右端にドアがある。


私は夢を見ているのか?これは現実なのか?

そうやって今出会い、向いている今の事柄を理解しようとした。

じっくりと建物と対峙し考えた結果。


ここはもしかすると別の生物が生きている惑星なのかもしれない!

そういう結論に至った。



一度目を瞑り深く深呼吸をした。そして前を向きながら目を開く。

やはりそこには建物がある。店のような木造の。

これは幻覚ではない。現実なんだ。


再確認をした後。建物のアンティーク風のドアを少し離れたところから見つめる。恐る恐る光が遮る窓を覗きながらドアへと近づく。窓は光が遮る、というよりも光がカーテンとなって窓の中をのぞくことを防ぐ。

そうしてドアの模様を目の前に、グッと睨みながら考える。

入るべきか。入らぬべきか。

私はドアノブをぎゅっと握りしめ、勢いよく回しドアを押す。

ドン!!!と大きな音を立ててドアが揺れる…それと同時に少し中から、チリンチリン鈴の心地よい音が

した。しかしドアは開かなかった。

どうやら、押して入るのではなく引いて入るらしい。

少し申し訳なさと恥ずかしさを感じながらも、私は気を取り直して次はドアをゆっくりと引く。

するとその開く隙間から光の筋が放射線に広がる。

広がり切った先には、獣の耳を持った紳士的なスーツを着た、獣人がカウンターの奥でコップを履いていた。


そしてその獣人は私に一言語りかける。




「いらっしゃいませ。宇宙の迷い人よ。宇宙喫茶店パペブルへようこそ」と。


























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