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君になりたい

作者: 半信半疑

 影にまつわる噂を知っているかい?

 光に照らされてできる、あの影のことだよ。


 ほら、君の影が地面にいるのが見えるだろう?

 あいつはね、実は、君になりかわりたいと思っているんだよ。


 嘘じゃないさ、本当だよ。


 そもそも、あいつも君と一緒に生まれたんだぜ?

 光の中にいるか、闇の中に佇んでいるか、違いはそれくらいのものさ。


 ほら、話しかけてごらんよ。

 あいつも君とは話せるようになるんだ。

 すぐには無理かもしれないけれど、話しかけ続けることが大事なんだ。

 やがて自分の意思を伝えることができるようになる。


 本当さ。



 鰯の頭も信心からって言うだろう?




 試しにやってごらんよ。





 馬鹿みたいって思いながらでもいいから。ネ?






 ……

 …… ……

 …… …… ……

 …… …… …… ……






 どうだい? 光の中は?


 そうだろう、心地良いよな。

 僕も、最初は解放感に震えたよ。

 模倣するしかないあの場所は、狂いそうなほど窮屈だった。


 しっかし、早かったね? まだまだ時間がjかかると思っていたけど。


 え? ボクのおかげ?

 照れるなァ。ボクはほんのちょっと手伝っただけさ。

 まぁ、恩を感じているのなら、今度は君がボクのことを手伝ってくれよ。


 なにせ、まだ数十億単位で残っているんだから。

 ネ?


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