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第4章 威力130命中90自身の特攻が2段階下がる

評価お願いします

道頓堀市に結成されたレジスタンス。


その拠点であるマンションにて、俺とアリスは休むこととなった。

マンション屋内駐車場にあった戦車やミサイル発射装置などは見なかったことにした。


窓の外からは深夜にも関わらず騒がしい。都市のネオンが明るく光り、どんちゃん騒ぎ。


そんな景色を横目に、俺たちは飯を食べていた。


「うめ、うめ」


大皿に山盛りにされた味付けステーキ、熱々でチーズがとろけるピザ、分厚いハムが挟まったサンドイッチ。

いかにもホムンクルスやアメリカ人が好みそうな高カロリーの食事がずらりと揃っている。

それだけじゃない。出汁の香りが鼻をくすぐる和食、アツアツで湯気を上げる中華料理、皿に美しく盛り付けられたフランス料理まで。


多すぎる!食えるかこんなに!


「ささ、どうぞ。まだまだありますのでおかわりもどうぞ!」


「ど、どうも…」


そうは言いつつ、俺は全て食べ切った。満腹だ。もうこれ以上食べられない。お腹が膨らんで動けない。


「うまいな本当。いやぁ、レジスタンスってもっと貧乏なイメージだったわ。こんなに物資が豊かだなんて思わなかった」


「そうでしょう、そうでしょう!道頓堀市軍からの横流し品です。山田様のお口に合って何よりです」


「おい」


ぶん殴るぞ。何してんだこいつら。


「だ、大丈夫です!バレないようにしましたから!


そういう問題ではないのだが。

横流し品かぁ、と苦い気持ちでテレビに目を向けると、ちょうどニュース速報が流れてきた。


テレビではニュースが流れる。


【…道頓堀市河川艦隊は、供給される食事が劣化していることを受け、ストライキを行いました。現在、道頓堀市では食事の劣化によるストライキが相次いでいます。政府は『食費削減のため』としていますが、現場では明らかにそれでは説明のつかない程に劣化しています。担当者は『何者かが横流しをしているに違いない』と発言しています」


バレてんじゃねーか!



…いや、でもこいつら、的確にホムンクルス軍の弱点をついているのは事実だ。


この日本支部の奴ら、バカにはできない。思ったより有能だ。さすがはレジスタンスを結成するだけのことはある。


でもまぁこいつらは無償で俺たちをもてなしているわけではない。しっかりと見返りを求めてきた。



「ガチャを回すところを見たい」


…そう、あの忌まわしきガチャである。


俺はため息をつきながら、ガチャを召喚する。

魔法陣が光り輝き、ズシンッとガチャが出現する。



「おお、これが御神体ですか。」


「ぜに、山田竜神社に奉納したいですね!」


「やめろやめろ。こんな呪物を崇めるのはやめろ。」


つーか、何で神道と融合してんだよ!


頭を抱えていると、アリスが耳元でひそひそと囁いた。


「ちなみに、ギリシャ支部では『パンドラの箱』、アメリカ支部では『ゴールドラッシュの具現化』と呼ばれています。



支部を増やすな。







今日のログインボーナスは『スキル確定ガチャコイン』


正直言ってこいつらの前で回すのは嫌だったが…まぁ、仕方ない。

ここは俺の力を見せるチャンスだ。


頼む、なんかすごい物、あと面倒くさいことにならないもの出てくれ!


ガタンッ


C『スキル 人間温泉水』


●体内の魔力を変換し、温泉水を生成。右手人差し指から噴射する。



…まぁ、いいだろう。


右手をピストルの形にして…発動!



ピュッ。


湯気をあげる濁った温泉水がか俺の人差し指から吹き出した。

硫黄臭が室内に充満する。



「ギャッ!アッツ!」


思わず叫んで、手を水の入ったコップに突っ込む。


火傷してる!なんで⁈


人差し指からアツアツの温泉水を噴射…え、これって使うたびに火傷するってこと⁈


慌てて耐熱魔法と治癒魔法を使い傷を治す。


これは…失望されたか?

というか、みんな何しているんだ?なんで助けてくれないんだ?


周囲を見渡すと…



「サンプル確保!」

「すぐに分析するんだ!これで温泉事業で一儲けできるぞ!」

「すぐに不動産業者と連絡を取って!リゾート開発間違いなし!」



俺のことを無視して勝手にビジネスプランを立てていた。



こ、こいつら…


あ、アリスは…?アリスは⁈


「山田様の体液は教会で保管します!絶対に渡しません!


お前もかっ!



くらえ。ピュッピュッ。


「「「「ぎゃっ!あっつ!」」」」


一斉に悲鳴をあげるレジスタンスとアリスたち。


いつか破門してやる。







それでは、無料ガチャだ。


ガタンッ



R『昇格』


●次回ガチャを回す際、昇格します。次回のガチャは無料です。


「いや回さないからな?もうこれで十分だろ」


「えー!」


「えーじゃねえよ!」



●なお、自動的にガチャが回ります。



…クソがっ!!!



俺の意思を無視してガチャが揺れ、勢いよくカプセルが飛び出した。



ガタンッ


C『流れ星』



窓を見ると、明るい流れ星が夜空を切り裂く。


俺は手を合わせて願った。


「俺の敵がみんなくたばりますように」




●『流れ星』が『流星群』に昇格します。



え?レア度があがるんじゃないの?



この度、角川BOOKSにて本作品が出版されることとなりました!


これもここまで応援してくれた読者のみなさんのおかげです!




6月10日に1巻が発売します!




もうすでにアマゾンにて購入可能です。イラストも最高に素晴らしいので、ぜひよろしくお願いします!




大きく加筆していますので、楽しみにしてください!






タイトルが『ガチャと俺のプライベートプラネット 番狂わせの召喚王』


作者名が井橋 太陽と変わっていますが、気にしないでください。



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― 新着の感想 ―
敵に流星群が降り注ぎそう
ガチャから発生した流れ星...願ったらマジで効果ありそう
マイナス効果を強化するのはやめてくれwww
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