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ぽっかり空いたこの虚しさの正体は  作者: 大和将太1120
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 俺新木亮太の朝は早い。

 毎朝6時には家を出て勤務先であるスーパーに向かう。


 俺は世間一般でまあまあと言われるような大学を卒業し、ほどほどの有名企業のスーパーマーケットに就職することが出来た。入社後10年経ち現在では主任という立場を任されている。まあ主任と言っても、正社員は店長と俺と新人の3人だけだが。あとはパートの奥様方のちからでこの店を回っている。正直な話パートの奥様方がいないと3日として保たないといったところだ。それほどパートさんは主戦力でありかけがえなのない存在である。


 新人が入社してから1ヶ月で、まだまだ研修中で戦力としては数えることはできない。

 そんな状況で俺は誰よりも早く職場に出向き朝の入荷物の仕分け作業をしなければならない。この一手間でパートさん達の仕事効率が全然違うのだ。先月まではもうひとり社員がいて仕分けも日によって交代で行っていたが、新規出店の名目で移動となった。


 店長もたまに手を貸してくれるが基本俺任せになっている。だが店長こと遠山さんには頭が上がらない。俺が主任になれたのも遠山店長のおかげでありいろいろな経験を積ませてもらった。商品の仕入先との交渉や商品の売り場展開、店の様々な計画等。


 というわけで今日も朝からせっせと仕事をしてる。


 最近はサービス早出をした後当然のごとく残業をする。まあこの生活にやりがいを感じているし、店長のおかげか分からないが給料をメキメキ上がっている。


 そんな中でも俺達は私生活で大きな決断をした。

 そう()()()()()である。


 俺の人生こんなにトントン拍子でいいのか分からないが妻の広美と相談してマイホームを買うことにした。妻の広美も家電量販店で働いていて二人の給料でならやっていけると考えて大きな決断をしたのだ。


 二人で色々なモデルルームを見学して、間取りを決めた。将来できるであろう子供の部屋や様々な期待を胸にマイホーム計画はちゃくちゃくと進んでいく。


 そして今日銀行からローンの審査が完了したとの連絡があり広美と二人で銀行に来ている。


「広美すごいな…これが3,000万円なんだな」


「ねえ、今になってローン完済できるか不安になってきたんだけど」


 お互いこの大量の現金を目の間にすると少し怖くなるところがある。


 そしてこの大量の現金を工務店に持ち込みマイホームの契約は完了した。

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