8.神様からのギフト
なんて言えば、神様からのギフトである温泉旅館が使えるのかわからなかったので、とりあえず、思いつく言葉を言ってみることにした。
「温泉旅館召喚ー!!!!」
何かを出すときと言えば、やっぱりこのセリフしかないだろう。
「・・・・・・・はぁぁぁぁぁ!?でか!!本当に温泉旅館じゃん!!」
「アリサちゃんすごいのー!!天才なの!」
「温泉旅館召喚ー!」と言うと、目の前に平野の半分を埋め尽くすサイズの温泉旅館が建っていた。
もしかしたら旅館かもしれないとは思っていたけれど、本当に立派な温泉旅館が出てくるとは思ってもいなかった。しかも、この旅館は、両親と最後に行った温泉旅館にそっくりでとても嬉しくなった。
もう少し眺めていなかったが、これからはいつでも見ることができるので、今日はこれぐらいで我慢して中に入ってみることにした。
「…すーはぁぁー。お、お邪魔します」
深呼吸をして心を落ち着けてから、門を開け中に入ってみると、門から玄関まで一本の道になっていた。
「すごい…!!」
一本の道の左側には巨大な車庫のような倉庫があった。見た感じ車を5台ぐらいは止めれそうなサイズだ。右側には、畑のようなものと、綺麗な池がある。中は両親と行った温泉旅館と違うものだったが、とても綺麗な場所で目を奪われてしまった。
これからの食料はどうしよ…と思っていたけれど、既に畑には沢山の野菜が育っているから、当分は安心できそうだ。飢え死にしなくてよかった…改めてこんな素敵なギフトをくれた神様に感謝しなきゃいけないなと思った。あとでミイちゃんと野菜を食べよっと!楽しみ!!
玄関までたどり着いた。
引き戸を開けると、木のいい匂いがした。
「わぁぁ、すごい!ここがわたちたちの温泉旅館になるんだあ…」
「わぁ、はやく他の部屋も見たいの!」
喉が渇いていたことも忘れて、温泉旅館の中を探検することにした。
【旅館について設定】
1階
・衣装部屋(浴衣・甚平・着物は何故か店を開けるぐらい大量にある)
・アリサたちの生活スペース
・温泉(男女別で露天風呂あり)
2階
・客間(松、竹、梅の3部屋)
・大部屋(1部屋)
・キッチン(お皿や鍋などは揃っている)
※なぜか水道、温泉、電気(IH含む)は無限につかえる仕組み
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