3.起こされる
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ぺろぺろぺろとわたしの頬っぺたを誰かに舐められていることに気づき、だんだん意識が戻ってきた。
頬っぺたを舐めているのは、ミイちゃんかな?
ミイちゃん、ちょっと待っててね。もうすぐ目を覚ますからと心の中で返事をする。
「.................て」
2人とも無事に助かったんだ、よかった…と一安心していると、誰かの声が聞こえた気がした。
「..........起きて」
看護師さんかな?それならもうちょっとだけ寝ていたい。布団でゴロゴロタイムを過ごしたいよ…
「.....ちゃん起きて」
はじめは何を言っているのかうまく聞き取れなかったが、だんだん言葉が聞き取れてきた。
「アリサちゃん起きてー!!!!」
「はいっー!!!今起きました!!!」
そろそろ起きるかぁと思っていると、耳元で突然大きな声が聞こえて、わたしは大声をあげて飛び起きた。
目を覚ました瞬間、病院のベッドにいると思っていたわたしは自分がどこにいるのか理解できなかった。
それもそのはず、目を覚ますと目の前に見えるのは、
木が生い茂っている森と8人のりの車ぐらいはある巨大なミイちゃんそっくりの猫。
「え、病院じゃないの!?え、森?!ここはどこ?なんでこんなに猫がおっきいのぉぉぉぉ!?」
わたしは自分の置かれている状況が理解できず、独り言のように叫んだ。
「アリサちゃんおきた!よかったあー!ミイだよー!」
人間の言葉を話しながらモフッじゃなくてゴフッとなるぐらい勢いよく、巨大なネコが飛びついてきた。
「え、ほんとにほんとにミイちゃんなの?!!ってかいつのまに人間の言葉を話せるようになったの?!」
「ほんとにミイだよ!アリサちゃんと話せるようになりたくて、いっぱいいっぱいお願いしたの!そしたら叶ったの!!」
「それは嬉しすぎるよおお、わたしもミイちゃんとずっとおしゃべりしたかったぁぁ!それにしてもミイちゃんすっごくおっきくなったね!!!」
「そうなの!ミイおっきくなったの!!」
漫画だったら、えっへん!という効果音がつきそうなぐらい、ミイちゃんは自信満々に答えた。
ミイちゃんが人間の言葉を話していることに、とてつもなく驚いたが、それよりもずっと話したかったミイちゃんと話せる嬉しさの方が勝ち、わたしはミイちゃんに抱きついて、嬉しい嬉しいと言いながら、嬉し涙を気がすむまで流した。
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