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魁!ぷりん部  作者: 三池猫
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Lesson1「怠惰で無二な日々こそが、ぷりん部の活動方針だッ!」 07

 三度にわたって言おう。事件は唐突でも不意に起こるものでもない。現在進行形なのだ。INGなのだ!


 私は小学校の時、イタズラでやったピンポンダッシュ級の猛スピードで駆けていた。その後ろから「待てや、ゴルァ」と恐ろしいまでの巻き舌で追っかけてくるフランスパン男がいる。諸君、想像して欲しい。駅前のベーカリーコーナーで、焼きたてのフランスパンがあったとする。表面は硬く、容易にかみ切ることは出来ない。しかもデカイ。

 そんなフランスパンが、私の後ろでまくし立てるのだから怖いってもんじゃない。きっと、かぶりついたら最後、あまりの硬さに私の歯槽膿漏(しそうのうろう)の歯茎は血だらけになること請け合いである。

「おい、反対校舎に向かったぞ。出入り口全部ふさげ」

 フランスパンが誰かに指示を出しているのが聞こえる。私は走りながら後ろを振り向くと……、なんてことだ! 八十年代には無かったハイテクノロジー(携帯電話)を巧みに使いこなしているではないか。

「ちょっと待て。私はこれからトイレに行くのだ。従って、男と連れションするつもりはない」

 私は精一杯の抵抗を試みた。我ながら情けないと思ったが致し方ない。

「いいじゃねぇか。昔はよく便所に連れて行かれたんだろ?」

「連れて行かれていない。断固として、私にはトイレにまつわるトラウマなど存在しない」

 私はこれでも、小・中学校では才子と言われていたのだ。文武ともども優れた才能だったため、友達が「お前はモテて良いな。そのうち、トイレの前で愛の告白でもされるんじゃないか?」と冗談にもならない事を言われたものだ。


 あの日のことは、今でも走馬燈の如く思い出される。あれは、私が小学校六年生の時だった。朝、何げなしに机の中を覗くと一枚の封筒が入っていた。可愛らしいピンクの封筒には『佐木崖君へ』と、これまた可愛らしい字で私の名前が書かれてあったのだ。

 私の脳裏に一つの言葉が浮かんだ。

「これは不幸の手紙か?」

 お婆ちゃんに聞いたときがある。第二次世界大戦中、兵事係の職員が召集令状を本人に交付したと。

 まさか、二十一世紀にもなって私の才能欲しさに日本軍が赤紙を送りつけてくるとは。

 封を切り、私は猫のロゴがプリントされた便箋を取り出し、その内容に驚愕した。

『あなたが好きです。今日のお昼にトイレの前で待っています』

 それは恋文のようだった。

 最近の日本軍は手が込んでいるな。あたかも、私に送られたラブレターのようであり、私がラブレターだと勘違いするように、私が封筒と同じピンク色の妄想にスキップをするのを、てぐすを引いて待っているようではないか。

 こんなラブレターのような……ラブレター?

 なにを言う。これはラブレターではないか!

 私は再度、驚愕した。なんてことだ。この私にラブレターを送って下さる女子がいたとは。性に目覚めて数年、私の性への興味は女子の胸が次第に大きくなるのと比例して、肥大化していった。勉強できれば人気者。運動が出来ればモッテモテと思い、日々、努力してきた甲斐があった。

 私は今後起こるであろうムニャムニャに想いをはせていると、この事を予言していた友達がニヤリ顔で近づいて、

「おお。やっぱり貰ったか。俺は、いつかこの日が来ると思っていたんだ」

 ノストラダムスが、この男に取り憑いているのではないか? この分では世紀末の大予言を外した腹いせに、二〇一二年人類滅亡を予言するのでは? と、心底思った。

「それで、誰からだよ? まさかキララじゃないだろうな」

 キララとは小学校低学年からの腐れ縁である。可愛らしい容姿に発育のよい体つき。同学年の中でも一目置かれる可愛らしさがある。それは認めよう。

 だが、これはない。断言してもいい。事ある事に私を投げ飛ばす乱暴女が、こんな可愛らしい便箋で書くわけがない。あいつこそ赤紙がお似合いだ。今日は巴投げ。昨日は裏投げ。一昨日は肩車。毎回毎回、私を投げ技の練習台に使う柔道女。きっと明日は、姿三四郎ばりの山嵐で私を投げ飛ばすことだろう。そんな女が「あなたが好きです」だと? そんなツンデレ設定など認めない。認めたくない。

 私は差出人が書かれているだろう裏を見たが、そこには何も書かれていなかった。

 照れ屋さん。

 きっと、あまりの恥ずかしさに名前を書くのを忘れてしまったんだ。それか、舞い上がって見落としてしまったんだ。断固としてキララではない。

 差出人が書かれていないことを知った友達は「なんだ、名前ないじゃん。まーいいや。誰だか分かったら教えてくれよ」と言って後ろ向きに手を振った。去りゆく友達から手紙に視線を戻し、私は顔も知らぬ差出人に想いをはせた。

 昼休みが待ち遠しかった。どんな子だろう。返事はなんて言おう。そんな薔薇色の妄想が切っても切れないまま絡み合っていると、気がつけば昼休みになっていた。

 私は給食を誰よりも早く掻っ込み、一目散にトイレの前に立った。一〇分。二〇分。どのくらいの時間が過ぎただろう。差出人は給食の後片付けでもしているのだろうか。私は未だ現れぬ待ち人に、妄想と胸を膨らませながら待ち続けた。

 しかし、昼休みの終わりを告げるチャイムがなっても、差出人が現れることはなかった。

 膨らませた妄想と期待がぱっつんぱっつに膨れあがり、やがて耐えきれず破裂したとき、私は事の顛末を悟ってしまう。

 私は嵌められたのである。今まで切っても切れなかった暖色の妄想が「現実」という名の「斬鉄剣」の刃で一刀両断された瞬間だった。

 ラブレターは破滅手紙(ヤブレター)だったのだ。


 なんたることだ。私にはトラウマがあったのだ。失われた黒歴史が鮮明に思い出され、私は泣きたくなった。

 しかし、私は泣かなかった。泣くわけにはいかないのだ。なぜなら、フランスパンが私を泣かそうとしているからだ。だが、その前に少しくらい泣いてもいいような気がした。

「やっと追い詰めたぜ」

 フランスパンの声で私は我にかえる。目の前には白い壁が私の行く手を阻んでいた。どうやら行き止まりらしい。連絡通路を曲がったまでは覚えているのだが、なんの工夫もなく真っ直ぐ走っていたようだ。

 万事休す。後ろを振り向くと、フランスパンが息を切らせて私に近づいて来ている。右手側にある非常階段には、フランスパンの子分らしきコッペパンが二つ(人)不気味に笑っていた。

「ダチにした落とし前、つけさせてもらうぜ」

 フランスパンが言った。

「アニキ。やっちゃって下さい」

「こんな男、ひとひねりでっせ」

 非常階段にいたコッペパンが、廊下に足を踏み入れる。

 二人のコッペパンはとてもそっくりだ。違いといえば、片方のコッペパンの眉毛が無いくらい。たぶん、両方の眉毛を揃えていたら無くなってしまったのだろう。私は眉無しコッペパンを、コッペパンAと名付けることにした。

 フランスパン級のリーゼント男が、髪を櫛で解かしながら、

「おう。お前たち、俺様の喧嘩、たっぷり見とけよ」と、ガキ大将のようなことを言ってニヤリと笑う。

 そんな、喧嘩にもならない一方的な暴力を誰が見せるか。

 私は非常階段とは反対側にある、なんだか分からない教室の扉を引いた。ネームプレートもなく。いつもカーテンが閉めきられている謎の教室。時折中から「ウヒョヒョ」や「ホホウ」と仮名文字にするとおぞましい声が聞こえてくるので、誰一人近づこうとはしない教室。

 だが、そんな事を気にしている場合ではない。私は無我夢中で教室へ飛び込んだ。

「おっ……お前は!」

 教室に入った私が最初に見たものは――

 慣れた手つきでマウスを操り、ディスプレイに写し出された女子運動部員(画像)にカーソルを合わし、無駄にクリックし続けている老人だった。

 食い入るように見続けている男の頭は、ねじ切れんばかりに上下に頷いている。

「ジジイ。何でお前がココにいる!」

 そう、私の目の前で乱雑にダブルクリックしている男は『女子柔道部臨時顧問(ジジイ)』だったのだ。

「ほっほっほっ。誰かと思ったらキミか。なにって、ココは儂が部活が始まるまで寝泊まりしておる仮眠室じゃぞ」

 ジジイが座っている椅子をこちらに向けて不気味に笑った。なんともおぞましい。

 ちょっと待て。いま、寝泊まりって言っただろ? 仮眠レベルじゃないぞ。

 私はジジイが見ていたディスプレイに視線を移す。すると、そこには女子柔道部員が一本背負いをしている画像が表示されていた。ココだけ聞けば、なにも不思議がることはない。女子柔道部の顧問が練習風景の画像を見ているだけなのだから。しかし、アングルが大問題だった。

 一本背負いとは、相手の股の下に瞬時に腰を潜り込ませ、腰を持ち上げると同時に相手の股下も持ち上げ、両手で掴んだ引き手(袖)を同時に引くことで相手を前方に投げる技だ。画像はお尻を突き上げた体勢で撮影されていた。バックでな。

 確実にパンティラインをとらえている。しかも、響いたラインから察するに対象者はキララではないか。ボトム系Tバックのラインがクッキリと浮かんでいた。

「ジジイ。弁解の余地がないくらいの盗撮だぞ」

 ぷりん部の方針は『合理的に間近で煩悩を満たす』事にある。それはリアルの話であって、こんなデジタルでやってはいけないことなのだ。ぷりん部部長兼ぷりん党の私の目の前で禁忌を犯すとは。右腕と左足を持って逝かれるだけでは済まない重罪なのだ。

 ぷりん部の活動方針の邪魔な存在は、即刻排除しなければならない。それには部外者も当てはまる。

「ジジイ、そこになおれ。真理を犯した罪、償ってもらう」

「待て。これは技の研究をじゃな……」

 事情・理由をもっともらしく述べるジジイを一閃して私は言う。

「言い訳無用」

「待って、冷静になるんじゃ。キミはそんなことをしておる場合じゃなかろう」

 ジジイが私の後ろを指差す。

「なに?」

 つられて後ろを振り向くと、フランスパンとコッペパン二人が顔を見合わせていた。

「アニキ。どうします?」

 コッペパンAがフランスパンの顔色をうかがって言った。

「どうって、なあ?」

「やっちゃって下さいよ」

「いや、俺は女と年寄りには手を挙げないって、死んだ婆ちゃんと約束したし」

 と、困り果てたイースト菌どもが立っていた。

 そうだった。私はフランスパンに泣かされようとしていたのだった。しかし、どうしたものか。

「ほっほっほっ。ここはどうじゃな。儂がこの場を預かるってことで手を打たんか?」

 妖怪が私に囁く。このジジイはこの場にいたのに、私の事情を見据えているようだ。お得意のシワシワの笑顔に狐のような眼がやけにいやらしかった。

「どういう意味だ?」

「なあに、お三方にお前さんを見逃してもらう。その代わり、お前さんも儂を見逃してくれればいい」

「この妖怪ジジイ。仙人のような秘策でもあるのか?」

「ほっほっほっ、どうするんじゃ?」

 いやらしい目つきで私を見上げるジジイは、どこか歴戦を巧みなまでの戦術で勝ち続けた軍師のように思えた。

「いいだろう。お手並み拝見といこうか」

 ジジイがこの場を納めてくれるのなら、願ったり叶ったりだ。私は小さく頷いた。

「しかし、本当に大丈夫なのか? 舌先三寸で丸め込むには、フランスパンは硬すぎるぞ」

「ほっほっほっ、儂を誰だと思っておるんじゃ。これでも赤帯じゃぞ」

 赤帯と聞いて、自分の判断は間違いだったのかもしれない。と、疑心暗鬼を生じてしまう。そのくらい如何わしく思えたのだ。段級別に帯の色が異なることはよく知られている。白・黄・オレンジ・緑・紫・茶の順に帯の色が変わり、めでたく有段者にもなれば黒帯を着けてもよくなる。だが、黒が最後ではない。その上に紅白帯というものが存在しており、なかなかお目にかかることが出来ないレアな色だ。そして、その上が赤帯なのだ。そんなレア中のレア、アルティメットカラーをジジイは取得しているという。そんな如何わしい話を信じろという方が無理である。

「ほっほっほっ。それでは始めるかの」

 両手を後ろに組み、前に出たジジイがフランスパンを睨みつける。殺気に似た気迫が、周囲の空気を凍り付かせる。舌を出して唇をなめ回す。まさに妖怪である。

「おいおい、爺さん。俺は年寄りと女は殴らないんだ。悪いこと言わねえ。隅っこに隠れていな」

 ジジイが放つ妖気に気がつかないのか。フランスパンは追っ払うように「しっしっ」と手を振った。

 ジジイが「ほっほっほっ」と首を縦に振りながらにじり寄る。あまりにも早く振るものだから、出した舌の根から血がにじんでいるのが見えた。正直言ってこの世の者とは思えない。

「ちっ、しょうがねえな。お前たち、この爺さんを押さえつけておけ。その間に終わらす」

 フランスパンが私を見て、子分のコッペパンを顎で指示した。

「へい」コッペパンA(眉毛無し)がジジイの前に不用意に立った。

 瞬間。

 男の身体が宙を舞い、一回転してジジイの斜め後ろに投げ飛ばされてしまう。

 柔道の手技の一つ『空気投げ』だった。あまりの手さばきでフランスパンや、投げられたコッペパンAには何が起こったのかわからないだろう。私もキララに何度も投げられていなければ分からなかった。私は何度もあの技を受けていたのか。許すまじキララ。

 ジジイが掴んだのも見えていないものだから「おいおい。なに独りですっ転んでいるんだ?」と、フランスパンが的外れなことを言った。

 続いて、もう一人のコッペパンがジジイを取り押さえようと近づくが、先ほどと同じ光景が繰り広げ、瞬く間にフランスパン独りになってしまう。

 二度も手下が無様に投げ飛ばされたので、フランスパンは開いた口が塞がっていない。口をパクパクさせ、震える指先でジジイを指差す。

「爺さん。あんた何をした?」

「ほっほっほっ。儂は何もしておらんよ」

 ジジイはとぼけているが、私は冷静に投げ飛ばされたコッペパン二人の手首を見ていた。クッキリと握った手痕が、ジジイの妖怪じみた握力を物語っている。

 私は今更になって考えてみる。あれだけなんだか分からない妖気を放つジジイだ。ただの妖怪であるはずがない。

 ジジイの勝利を確信した私は、次なる行動をするべく、ジジイが使っていたパソコンの後ろに回った。

「爺さん。どうやら俺はあんたを見くびっていたようだ」

「それはどういう意味かの?」

 私のことを気にせず二人は話している。蚊帳の外にいる私は、ジジイに気取られないようにパソコンに付けられたハンドルネジを緩め、ゆっくりPCのカバーを外す。

「もう、爺さんを年寄り扱いしないってことだよ。子分二人もやられたんだ。文句は言わせねえぜ」

「ほっほっほっ。それは怖いの」

 怖いと言っているわりには、とてもそうは思えない声をしている。

 私はハードディスクに取り付けられている電源コネクタと、信号ケーブルを引き抜き、物理的に起動中のパソコンを停止させた。これでデータは壊れただろう。

「行くぜ爺さん」

「かかってきなさい」

 二人が青春ドラマの一コマを演出している傍らで、私はベイ(収納場所)からハードディスクを取り外すのに手間取っていた。ネジを外すのにドライバーが必要だったからだ。

「若造、お前さんなかなかやるのぉ」

「あんたもな爺さん」

 くそ。爪で試してみるか。

「違う。釣り手はもっと上に挙げんかい」

「こっ、こうか?」

 ダメだ。爪が欠けるだけで、緩む気配がない。二人の会話が気になったが、私は無視してドライバーの代わりになるものを探した。

「そうじゃ。そこで引き手を引っ張る」

「これでいいのか?」

 おお、あんな所にドライバーが! 

 私は教室の片隅にドライバーが転がっているのを見つけた。こうも容易く目的の物が見つかるとは、これも日頃の行いが良いに違いない。

「次は足じゃ。儂を引きつけて重心を片足に移すんじゃ」

「重心?」

 なんとかハードディスクを取り外すことに成功した。それにしても、さっきから二人は何をしているんだ?

 二人を見ると、ジジイはフランスパンに柔道を教えていた。いったい、いつからそんな流れになったのだ。

「儂をお前さんの左に持ってくるんじゃ」

「持ってくるってなんだ?」

「そこで後ろを向いて、儂の重心に足をかけるんじゃ」

 バタンと痛そうな音がした。ジジイはフランスパンに引っ張られる形で投げられ、受け身を取る。教室の床は硬い。そんなところで受け身をとっても痛いもんは痛いだろう。

「爺さん、大丈夫か?」

「大丈夫じゃ。今のが体落(たいおと)しじゃ」

 痛い顔一つ見せずジジイが立ち上がる。

「なるほど、これが体落しってやつなんだな」

「お前さん、筋がいいのぉ。どうじゃ、今度、うちの道場にこんか? 儂がみっちりしごいてやるぞ」

「爺さんのしごきに耐えられる自信がないな」

 そして二人は高らかに笑った。

「うるせえええ」

 私は熱い青春をしている二人に吐き気がさし、手にしていたハードディスクを投げていた。一直線にハードディスクはフランスパンの後頭部に当たり、ガシャンとハードディスクが床に叩きつけられる。フランスパンの後頭部から血が噴水のように飛び散る。

 くだらん。実にくだらん。私は五条大橋での牛若丸と弁慶や、巌流島の壮絶な戦いを想像していたのに、ふたを開けてみたらどうだ。和気藹々(わきあいあい)と睦言(むつごと)をかわす男女のように語りやがって。そんなもんは寝室で語っていろ。

 私はアホ共を残して教室を飛び出した。

「「アニキ!」」

 コッペパン二人の声がハモる。

 その後に「儂のパソコンがああああああああ」

 と、解体されたパソコンを見たであろう、ジジイの阿鼻叫喚が廊下にこだました。

 見逃すとは言ったが、画像を見逃すとは言っていない。私は約束を守る漢なのだ。

 そう思いながら、私はその場を後にした。

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