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Lesson1「怠惰で無二な日々こそが、ぷりん部の活動方針だッ!」 01
我が高等学校はとてつもなく大きい学校だ。全校生徒は数千人と言われている。あまりにも多すぎるので、登校する生徒の数を、日本野鳥の会がカウントしているらしい。
校舎は敷地各所に散りばめられ、私の通う学舎は普通科①と呼ばれている。
増え続けた生徒と比例して、多種多様な部活動が創立された。
プールを使用する「カヌー部」。「冥土喫茶部」や「歌留多部」といった漢字を並べたマニアックな(私の主観だが)部活動なども活動している。まあ、私の創った「ぷりん部」もその中の一つなので人のことは言えないが……
本人が部活動だと言い切ってしまえば部が簡単に発足してしまう学校なので、引く手数多に増え続けてしまった結果、学校も生徒もなんの部活動があるのか把握しきれていない。
それは置いておいて「冥土喫茶部」には、私も前々から気になっていたので、今度隼人を誘ってティータイムに酔いしれながら猥談でもしたいものだ。