FILE.6 大胆
レッドバロンの溜まり場は、2丁目にあるバー【ランボー】の地下だ。グループのメンバーは全員で20名だったがたった今、そのうちの四人が死んで今は16人だ。
レッドバロンの連中は昼夜を問わずランボーの地下に入り浸り、気に食わない客には暴力を振るうらしくオーナーも迷惑しているそうだ。 麻薬に人殺しに 営業妨害なんて、死刑確定だ。
メンバーはその日、四人を殺した奴を探す会議をするために残りの全メンバーが揃っていた。 さてと、早速 グループを潰しにかかるか。 っと言いたいところだか、まずは準備が必要だ。 料理もいきなり作るのではなく、下ごしらえと言う物を行っている。 この下ごしらえがしっかりとしていないと 出来上がった料理の味が全然変わってくる。 いつの間にか料理の話になっているが 要は、準備をキチンとすることで悪人を確実に地獄に落とせる確率が100%により近づくってわけ。
準備には20分もかかったが、その分 強烈なパンチのあるスパイスを仕込んでおいたよ。
僕は客や店員達を外に出した後、1人寂しく地下への階段を降りていく。 下には、大きな足の高い丸い机と ギャングが座ってそうないかにもな黒いソファーが置いてあった。
ソファーや部屋の周りから殺気をビンビンに感じながらグループのリーダーに挨拶をした。 「やぁ、僕の名前はFUNNY 正義のヒーローだ。 それにしても君は いや、君達はずいぶんといろんな悪事をやってきたね。殺人、恐喝、誘拐に麻薬 その他もろもろ 切りが無いね 」 周りの殺気はより一層 強さを増しクシャミでもしたら蜂の巣にされそうだったね。 「こういう場合、本当は警察がここへ来るのがあたりまえなんだろうが、あいにくその警察は今、ビビリすぎて動けない だから、僕がお前達を裁く」 その一言がスタートの合図のように周りの連中総勢16人が、俺めがけて突っ込んできたんだよね。 (そろそろ、頃合いかな)
僕は持っていたスイッチ押すと、大きな地響きとともに、天井が落ち机や棚やカウンターが勢いよく地下に流れ込んできた。
物の数分で地下は瓦礫の山に埋れていた。
グループのメンバーは頭が潰れてる奴や体が真っ二つになってる奴。バリエーションは豊かだ。 僕はどうなったかって?
生きてたさ。 理由は? 簡単さ
運だよ運。 ヒーローは運が無いと駄目。
さて、次はグリーンにでもなぐりこもうかな。




