FILE.5 ヒーロー
2人が死んでからアパッチファミリーとギャンググループとの間は最悪な状態になった。
街は無法地帯となり 朝に1人、昼に1人、晩に1人のペースで人が死んでいる。しかも、殺された人間の中には、全く無関係な人もかなり混じっている。 警察は何をしてるかって? なんにもしてないんだ、と言うか 何にもできないんだ。
多分、一週間くらい前かな。路地てホームレスをリンチしていた男達四人をある警官がとめたところ、 翌日のネット上にその警官と家族の処刑映像が流された。(なんで、今の人間はなんでかんでもネットに載せるのかね。)
警官と家族は横に一列に列ばされ、端から鉈で首を斬られてたよ、鉈なんて切れ味のいいもんじゃないから 骨に引っかかって三回くらい鉈を振って斬るんだよ、そのせいで首の斬り口はズタズタ。 娘、息子、妻、母親、父親の順におとされる首を見て警官は絶叫してたよ。 あれは、酷いね。
そんな事件があったもんだから、警官はビビって手が出せないってわけ。
でも、安心してくれ。警察は動かなくても、僕が動く。 警察に捕まった方が幸せだったって思えるくらいの とっておきの処刑方法をいくつも用意してあるからね。
しかも、僕は仕事が早いから既に警官殺しの奴らはとっくに捕まえてある。
処刑のアイデアもバッチリだ。
まず、男達 四人を裸にして立たせる。
次に、特殊な水鉄砲と硫酸を用意する。
水鉄砲に硫酸をセットして男達に勢いよく吹きかける。 ジリジリと皮膚が溶けていく、悲鳴を上げる。 ここまでは計画どおりだった、計画が狂ったのはここからである。
男達は硫酸を全部かけ終わっても死ななかったんだ、(因みに、男達は皮膚が剥がれ まるでケバブみたいだったね)どうしようかと迷っていると いいことを思いついた。 僕はウキウキしながら倉庫に向かい、中から芝刈り機を引っ張り出した。 「死に損ないの皆さんは 最近、髪切りました? 見たところ皆さんあまり髪の手入れをしていないようなので、今回は特別に無料で髪の方、カットさせていただきます。」 四人を仰向けにして 僕は芝刈り機の電源を入れた。 右端から順に芝刈り機で髪 と言うか頭部かな? 刈ってやったよ。 髪と頭皮がゴリゴリと機会に巻き込まれていき男達は泡を吹いていたよ。 芝刈り機ってえげつなくてね、絡まった髪をギリギリと引っ張って、頭皮を千切るんだ。 ひとおもいに素早く刈ってやればいいのにね。
四人はレッドバロンのメンバーだったそうだから次の標的は決まったね。




