疑惑
バレンタイン目前のお話です。
改訂する予定でしたが、、、そのままのほうが傷は浅い気がするので誤字脱字のみ直します。
「今日もか?」
彼女から夕方メールがきた。
『友達のところでご飯食べてくるね。
遅くなるから
先に寝てていいから』
僕は独り言のように呟いた。
最近、彼女がおかしい。
挙式を6月に控えたカップル
普通は ラブラブなんじゃないのか?
先週までは仕事終わりに待ち合わせをして買い物をしてふたりで家まで帰っていた。
なのに、先週の日曜に友人と遊びに行ってから毎日のように友人のところへ行くようになった。
友人とは会ったことがあるから疑ってはいない。
でも 僕にも限界がある。
疑うつもりがなくても不安になってしまう。
彼女はいったい何をしているのだろうか・・・
『友達のところでご飯食べてくるね。
遅くなるから
先に寝てていいから』
メールを送信したのを確認すると私は携帯を閉じ本日最後の仕事に取り掛かった。
「帰るわよ。」
帰り支度をしていると友人がやってきた。
「ん~行く。」
ロッカーに制服を片づけ鞄を持った。
「そろそろ 彼怒るんじゃないの?」
手元の棒に集中していると友人が言ってきた。
「もう、限界だと思う。これくらい進めば家でなんとかできるかな。」
手元を上にあげ長さを計る。
「せっかく彼の為にマフラー編んでるだから、ケンカしたら元も子もないわよ。」
そう、実は私は彼にマフラーを編んでる
先週、友人と買い物に行った時に思いついたのだ。
来月はバレンタイン
甘いのと寒いのが苦手な彼にはチョコよりもマフラーだろう。と・・・
初めて作るマフラー
彼と一緒に住んでいるのでばれないように作るのは難しい
悩んでいると友人が
家で慣れるまで編めば?
といってくれたのだ。
そして、いまに至る。
「今日はもう帰るね。すねてると思うから(笑)」
私は急いで家に帰る準備をした。
「仕事場でクールなチーフが拗ねてるところみてみたいかも…」
呟いている友人を無視し
「じゃーね。」
と出ていった。
バレンタインまであと少し
ガンバろぅ♪
2007.1.25に掲載したものです。




