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転移勇者と愛しき人と  作者: 炊飯器と電気ポット
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新しい力と共に

復活した勇者の新しい力とはなにか?

僕は犀川ハイツの部屋の家具の配置とか、どの部屋を寝室にするか?と考えていた。

ベランダがとても広いのでメダカビオトープとか作って睡蓮の花を観るのも楽しいだろうなあと思った。

大学生活ではどんな出会いがあるんだろう?

よし!今日はインフラ整備で電気ガス水道を開通させよう!そして電話するためにスマホを手にした。

ぷにゅっ!あれ?スマホがこんにゃくみたいだ。

ぷにゅっ!可笑しいなあ?


「勇さま、勇さま!お昼ですよー!」

誰だろう懐かしい声が聞こえる。

ぷにゅっ!

「勇さま?感じてしまうからやめてください」

「え!?」

起きると美少女がそこにいた。

「君は誰なんだい?」

「なにをおっしゃるのですか?リンですよ」

「リン…。どこかで聞いたような名前だ」

どちらかと言うと小柄で透き通るような肌で黄色いセミロングの髪をした美少女が僕に微笑んでいる。

「リン!勇さまが起きられたの?」

「アンナ聞いてくれる?勇さまが私を誰?とか言うのよ?」

「勇さまおはようございます。アンナですよ」

「アンナ…。君ともどこかで会ったことがあるような」

「キャシー!ベル!こっち来てくれるかしら?」

「はい!」

「はーい!」

「勇さま?あなたのキャシーですよ?」

「ベルちゃんだよ!」

全員美少女じゃん!アンナと言う子は金髪でスラリと指定ながら大きな果実が実っていて背が高い。

キャシーはグレーヘアのアイドルグループにいそうなタイプだ。

ベルは合法ロリ?合法なのだろうか?

赤い髪でちっちゃくて可愛い。


「なんか頭がぼーっとする」

早くインフラ整備しないと!と言う気持ちしかわかない。


「まあ、夕べあんなことがあったばかりですし、勇さまもお疲れなのでしょう。でも少し頭の上は眩しいですね、クスクス」


そういえば頭の上で何か光ってるな。ちょっと触ってみよう!僕は両手で頭上の何かに触れてみる。


----記憶に混濁があるようだな-----

----調整をしてみようか-----


なんだ!目の前に映像が流れる!

あ、ジル教官!ギルビルさん!リン!アンナ!キャシー!ベル!え?戦場?戦場なのか?

リンが倒れている!


「勇さま!大丈夫ですか!?」

リンが心配そうな顔で僕を見つめている。

「無事だったのか!リン!」

僕は思わずリンを抱きしめた。涙が止まらない。

「そんなに強く抱きしめられたら苦しいですわ、私はほら!この通り元気いっぱいです」

「戦場はどうなってるんだい?」

「夕べの夜襲に成功したと思っているのか、どうかは知りませんけど、魔王軍は戦線を後退させて我が国は戦線を押し上げてますわ」

「寝てる場合じゃないね、僕も行かないと」

「今はご無理をなさる時ではないと思いますよ」

「行かなきゃいけないんだ。そうとしか思えないんだよ」

「勇さま!わかりました!先ずは立って頂いて身体を拭いて戦闘準備をテキパキしましょう!」

もう四人の手際の良さにはいつもびっくりしてしまうなあ。

あっという間に勇者誕生!って感じ。


「馬車の準備も整いましたよ」

「ありがとう」


こうして僕たちは前線へと向かった。勇者専用高速馬車で一時間も走ってジェルビー軍十五万の陣へと到着した。


「ジェルビー将軍、ご心配おかけしました」

「もう動いて大丈夫なのかね?」

「正直力が有り余ってる感じなんです」

「それは心強いな」

「今戦況はどのような状況ですか?」

「今は魔王軍がドナテスト平原からベルギル山地へと後退しているのだが、山地では行軍に妨げが多くて大軍の利を生かせない状況なのだ」

「ジェルビー将軍、ベルギル山地を更地にしても問題はありませんか?」

「勇者様よどのようにして更地などに出来るものなのだ」

「たぶんやってみたほうが伝わると思います」

「そうだの、このまま進軍出来ぬのも兵糧に問題が出て来てしまうかもしれん、勇者様よ頼めるか?」

「正直僕もやってみないとわからないんですけど、やれると言う自身は明確にあります」

「よろしい!始めてくれたまえ」

「はい!」


僕はジェルビー将軍のテントを出て最前列へ行く。

少し遠くに山々が連なっているのが見える。

「ご武運を」

リンが片膝をついて言う。

僕は軽く微笑んで全力でジャンプする。ジャンプ…。

おい!雲の上やん!飛び過ぎやろ!これ着地出来るのか!?


----降りる心配をする必要などなかれ-----

----イメージするのだ-----

-----天翔ける勇者よ------


また、この声だ!イメージイメージ。

あれ?落ちない。空中にとどまってるよ。


僕は闇夜を構えて山々の奥に的を定める。背中から矢を取って…。あれ?矢は?

あ!忘れた!!


-----目に見える物にとらわれることなかれ-----

-----イメージするのだ-----

-----その速度、破壊力-----

-----神をも地に落とす力を解放せよ-----


イメージイメージ。

闇夜の弦を引くと光の矢が現れては消える。

イメージイメージ。

光の矢が明確に見えるようになった。

速度は光の早さで破壊力はテレビで見た水爆をイメージしよう。


指を弦から離す。

山々の奥から巨大なキノコ雲が上がった!!

マジか!!

数十秒遅れて激しい衝撃波に包まれる!!

もしかしたら的が近すぎたかも!?


ズーーーーーーーーーーン


重低音の音が響く。

キノコ雲には雷がいくつも走っていた。


僕は悪くなった視界が晴れるまで空中にとどまって観察した。


一時間ほど過ぎた頃には山々だったところの景色が見えるようになっていた。

手前の山を少しだけ残して遥か彼方まで更地が広がっていた。


是非とも魔王国には降伏して欲しい。

この僕の攻撃で消えた敵兵の数は計り知れないもののはずだ。

正直人殺しの感覚さえ覚えない破壊力だ。

僕の中で大切な何かが崩れ落ちるような感覚に一瞬襲われる。

これはまるで、戦術兵器から一晩で戦略兵器に格上げされたようなものだろう。

恐ろしいな。


よし!一回地上に降りてお茶を飲ませてもらおう。


僕はゆっくりと下降する。


-----魔王軍側


大地が割れるばかりに揺れている!!

黒い剣士が空に舞ったかと思えば、自分の身体は吹き飛ばされていた…。

なんだったんだろう…。

ちっ!右腕が折れてやがる。痛えな。

私は山を登って辺りを見回すと絶句するしかなかった。

魔王城へと続く山々が無い!!

更地が地平線まで広がってやがる!

なんと恐ろしい…。

思わず空に舞った黒い剣士の姿がよぎる。


「龍神だ!龍神が来たぞ!誰か生きてるヤツはいるのか!?」


砂煙が男を包むと眼に砂塵が入り男は泣き崩れるように膝をついた。

一人の人間に持たせるには大きすぎる力ですね。

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