第九話 事件と警察
九話 事件と警察
200X年9月13日
警察署に来た。
弁護士が無理なら警察だ。
なぜだか、警察に向かう足取りは軽く
鼻歌、スキップでランラン気分だ。
受付で、家賃保証会社にされた事を話したら、
生活安全課に行くように言われた。
ドラマみたいな取り調べ室ではなく
小さめな会議室みたいな部屋。
刑事さんは言った
「督促したのは大家さん?」
「いえ。不動産会社エチゼンの
子会社の家賃保証会社ハナガサです。」
と答えた。
エチゼン、ハナガサ、、ですか、、
警官の顔色が変わった。
親会社の不動産会者エチゼンは
瑠璃市内の大企業だ。
瑠璃市内だけでもエチゼンのアパート、マンションは50棟以上はあるはずだ。
たしか、エチゼンの社長が
一日警察署長をやった事があったはずだ。
癒着、、?
刑事さんは
僕が何を言っても、
「被害届は出せないです」
しか言わないから諦めて帰ろうとした
「あ、ハライさん、家賃保証会社に
何度かお電話されてると言ってましたが、
これ以上家賃保証会社に電話やメールを、繰り返したらあなたが威力業務妨害になるかもしれないですよ」
と刑事さんは僕の目をしっかり見て言った。
忠告はしましたからね、って事か、
自宅に向かう足取りは重く
愚痴、地団駄、イライラ気分だ。
200X年9月13日
家賃保証会社ハナガサ社内
「トリタ君、
君、最近元気ないな
どうした?
家賃回収のノルマも達成出来てないし
そんなんじゃ困るよ
やる気あるのかっ」
「ウエノ部長、、
だって、、家賃回収に行くと
払えないと泣き叫ぶ母親と娘さん、
ゴミ屋敷の中で座り込む認知症のお爺さん
ハライさんの前の住人が、、、
家賃が払えず、自殺してたのを
発見したはのも私ですよ
もうそういう人はみたくないんだー」
「トリタ君それが我が社の仕事です。
不動産のエチゼン、
家賃回収の部門であるハナガサ
別会社って事になってるが、
同じビルにある。
そもそも、私はエチゼンの建売住宅の部門から
異動してきた。
家賃回収に関する事はまだ深く理解してないんだよ。
嫌なら辞めてもいいんですよ
ちなみに社員寮は退職日が決まったら、早急に退去してください
まあ、、まずは頭冷やして
タバコでも吸ってから書類整理でも
してればいいじゃないですか?」
「強制退去させられる住人の方の
気持ちがよくわかりました。」
200X年9月14日
今日は診療内科の受診日
まだ、右耳がきこえずらい
タクシー運転手さんが言ってた
呪い返しか、、
待合室のテレビも聞き取りづらい
NRBニュース速報です。
瑠璃市内の不動産、、、、、の社員の男が、
家賃に関する部門の上司と口論となり
、、、、、して
今も逃亡中です。
前日に仕事に関する事で、口論となり、
翌日、出勤して、、、上司を待ち伏せ、、
犯行に及んだ、、、
今現在も逃走中、、、
男は新一万円札の渋沢栄一に似ていて、、
、
、
、
、
、
株式会社ハナガサの社員による
殺傷事件。
通称「ハナガサ事件」により
家賃保証会社という存在が
世に知らしめられる事となった。
なお、今現在、家賃保証会社を
取り締まる法律は無い。
(続く)




