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第六話 言葉と紙切れ

この作品はフィクションです。

実在する会社、団体、個人を批判、揶揄するものではありません。

あくまでも、社会に問題提起をする作品です。

※実際に、全ての家賃保証会社がこのような行為を行なってるわけではありません。


200X年9月5日


朝日が窓の隙間から入ってくる

強制的に「朝」が始まった。


また、あまり寝れなかった。

目眩、耳鳴り、幻聴、幻覚がずっとする。

ベッドから起き上がるのも辛い。


トリタの顔が天井に浮かぶ

新一万円札の渋沢栄一に似たあの男。



だか、毎月5日は、生活保護費が振り込まれる日だ。


ちなみに、

ケースワーカーさんと相談して、

今月から家賃を代理納付する事にした。


今までは生活保護費の

「生活扶助」と「住宅扶助(家賃と同額)」を合わせた金額約10数万円が振り込まれていた。

その後自分で家賃を不動産会社の口座に振り込んでいた。

それを市役所が直接、家賃を不動産会社に振り込む制度だ。

これで滞納の可能性はなくなった


そして、分割払いの1回目だけでなく

全額を振り込んだ。

(貯金が0になった)


家賃保証会社ハナガサに電話する事にした。

トリタの件の苦情を言おう。



発作が出ないように抗不安薬の頓服薬を飲んだ。


夕方16時くらいに電話をした。



「ハナガサです」

おじさんが出た、トリタではなそうだ。

けだるそうな声だ。


普通の会社なら

「お電話ありがとうございます。株式会社ハナガサの◯◯です。」じゃないのか


家賃の代理納付、分割払いの全額を

振り込んだ事を伝えると、

来月から市役所の代理納付になる事を

「はい、はい、わかりました」

と言われた。


トリタにされた事を話すと、

「それは、家賃滞納したあんたが悪いでしょー」


「はい、はい」からの「あんた」酷すぎる。

たった1か月とはいえ、

滞納した自分が悪いのはわかってる



「責任者に変わっていただけますか?」

と伝えた。



ボソッと「めんどくさ、、」と聞こえた後に、保留音が数分流れた。


冷たい声の雰囲気のおじさんだ。

「お電話代わりました、総務部長のウエノでございます。」


トリタの事をいちから話した。

診断書の事も話した。

診断書には、


「適応障害で通院していたが、賃貸物件のトラブルがあったとのことで、不安抑うつ状態の悪化を認める」

と書いてある。


ウエノは言った

「診断書、そんな紙切れ一枚、

ハライさんがお医者さんに言った事を

そのまんま書いただけじゃないですか」


絶句してしまった。

診断書を紙切れ一枚



「翌日折り返します」と言われた。


私は最後に「最後に、御社の顧問弁護士、コンプライアンス部門とも話した上でのご回答お願いします」と付け加えた。



今日は少しだけ寝れそうだ。

スーパーの半額の海苔弁にマヨネーズを

たっぷりかけて食べて、酒を飲んで寝た。


(続く)

この作品はフィクションです。

実在する会社、団体、個人を批判、揶揄するものではありません。

あくまでも、社会に問題提起をする作品です。

※実際に、全ての家賃保証会社がこのような行為を行なってるわけではありません。


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