プロローグ:ホームレスはまさかの○○でした…
さ~てこれで私の3作目となりました。私の作品はいかがでしょうか?ぜひ感想欄で教えてくださいね!
俺は、 この日をずっと待っていた。
今日は俺の企画したテレビコーナーの収録を行う日だ。このコーナーは、ホームレスの人に100万円を渡して日本を横断してきてもらうというコーナーである。もちろん、俺が渡すわけではない。
ホームレスの人はお金を受け取ると、そのまま次の目的地へ行ってしまうため、渡して終わりではないのだ。
100万円を渡すこと自体が目的ではなく、移動していく中でどんな生活をしているのかを紹介することがこのコーナーの目的なのである。
そのため、俺はいつもより早く現場に向かった。
今日のホームレスの人は東京都の新宿の方にいるらしい。
まだ時間があるので、コンビニで朝食を買うことにした。
サンドイッチを買って店を出ると、見覚えのある人が歩いていた。
それはなんと……元カノの紗英だった。
向こうもこちらに気づき、手を振った。
しかし彼女は俺の知ってる紗英ではなかった。体はやせ細り、今にも死にそう、そう感じられた。
「今から新宿駅いくけど一緒に来る?」
俺は彼女の誘いに乗った。
久しぶりに会う彼女だが、やはり痩せている。
目の下には大きなくまができており、とても健康体には見えない。
俺たちは新宿駅に着くと、別れた。
その後俺はカメラマンやディレクターと合流しホームレスの待つ場所へ行った。
しかしそこにいたホームレスは紗英だった。「どうしたんだよ!」
俺は驚きの声をあげた。
すると紗英は言った。
「私、会社クビになって……」
彼女が言うには、最近まで勤めていた会社が倒産したらしい。そして、住んでいたアパートを追い出されたそうだ。
今は新宿駅で暮らしていると言う。
「だからってどうしてここにいるんだ? まさか、お前の家がここにあるわけじゃないだろう」
「実はね……私が住んでいるところ、この前倒産しちゃって追い出されたのよ。それで今は駅に住んでいるわ」
なんてこった……。
「まぁでも、今回のコーナーよろしくね」
「あっあぁ…」
俺は戸惑いながら返事をした。
「じゃあまずオープニングを撮影するよ」
カメラマンが俺に声をかけてきた。
「はい! わかりました」
俺は元気よく答えた。
「ではいきます。3,2,1……スタート!!」
撮影が始まった。
今回は、北海道の稚内から出発してもらうことになっている。
まずは北海道に飛行機移動しないとならないんだが…
「私飛行機乗れないの…」
紗英が悲しげな表情を浮かべて言った。
「まじかよ!? どうやって行くつもりだよ」
「電車に乗って行こうと思ってるんだけど」
「えっ!? 大丈夫なのか?」
「うん。なんとかなると思うわ」
そういうと、紗英は駅に向かって歩いて行ったので俺らも慌てて紗英を追いかけた。
やっとのことで電車に乗ることができた。
電車に乗り込んだのだが、かなり満員だ。しかも冷房もない。
汗まみれになりながらも、どうにか稚内駅に着いた。
紗英はかなり疲れ切っているようだ。時計を見ると午前7時、出発からすでに16時間が経っていた。
しかし企画のスタートはここからだ。
今回の作品も、今までとは少し傾向が違う気がします。
私は今、転生系の小説にはまっております。なかなか面白い作品がたくさんあって日々笑って楽しんでおります。
私の他の作品、そしてこの作品どちらともよろしくお願いしますね。
ではこの本を読んでくださりありがとうございました。
この本を読んでくださった方全員に素晴らしい出会いが訪れますように…