【★3】 CRPG の誕生
コンピュータ・ロールプレイング・ゲーム。
その誕生は、コンピュータゲームの黎明期に遡ります。
とはいえ、1970年代末頃になりますけどね。
RPGのコンピュータ化は、最初は「ダンジョン探検」の部分から始まりました。
「ローグ」という宝探しゲームが嚆矢でした。
後にこの分野は「ハック&スラッシュ」系と呼ばれるようになります。
日本のコンシューマ(家庭用ゲーム機)での直系が『不思議のダンジョン(もしくは不思議なダンジョン)』と、呼ばれるシリーズです。(これらはむしろ、先祖返りなんですよ)
さて。
コンピュータRPGは、コンピュータの発達と共に進化して行きます。
容量の拡大によって世界は広がり、画像の表示能力の追加によってグラフィックを得、音響出力LSIの搭載によって効果音やBGMが可能となり、そしてデータ保存メディアの進歩によってソフトウェアの販売も可能になりました。
そして…コンピュータ本体の小型化と廉価化によって、世界初の量産マイクロコンピュータ(同時な呼び名で、現在の日本ではパソコン)『Apple II(アップル2)』が登場します。
『Apple II』はまた、『ホビーパソコン』の嚆矢でもありました。
つまり、(高額とはいえ)個人が遊びで使えるコンピュータの出現です。
遊び用のコンピュータが発売されたなら、遊び用のソフトウェア、つまりコンピュータゲームも発売されます。
もちろん、コンピュータRPGも発売されます。
そうした商品化されたタイトルの名作が、『ウィザードリィ』であり『ウルティマ』でした。
コンピュータの廉価化と高性能化は、目覚ましいものがありました。
平行して『玩具』から発展して『ゲーム機』も誕生します。
その流れはアメリカから日本へも流入し…後に日本のディファクト・スタンダードとなる、『ファミリー・コンピュータ』、俗称ファミコンが発売されます。
やがてファミコンは、世界をも席巻しますが、ここの本筋ではないので割愛します(…てか、既に無数に書かれているでしょう)。
さてここに・・・『ウィザードリィ』と『ウルティマ』が大好きだった人物が登場します・・・。
ちなみに、『Apple II』の発売は1977年。
前年に発売した、組立基盤PC『Apple 1』を発売するために起業した『Apple社』が、完成品PCへの需要が高いことを知って発売した、黎明のPCです。
はい、みんな大好き「iPhone」の会社です。
日本で「だけ」シェアトップな「iPhone」の会社です(笑)。
あ、「iPhone」は「Apple社」の製品、「Android」は多数の会社が筐体を作ってるOSなので、両者を単純比較するのは無意味ですよ~(笑)