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【★9】吟遊詩人
現代の『吟遊詩人』とは誰なのか?
こうして俯瞰すると、ラノベというモノはヨーロッパ中世末頃に吟遊詩人が語った物語への『回帰』と言えるのかも知れません。
ファンタジー文学の嚆矢は重厚な『指輪物語』という大作でしたが、より気楽に楽しめる『消費文学』を求める読者によって、再び極限に近いまでに軽量化されたものこそが「ファンタジー系ラノベ」であると言えるかもしれません。
かつてリュートを片手に弾き語られていた物語は、現代ではスマフォを片手に語られているという訳です。
…おしまい…