SCHEDULE OF GOLDEN WEEK 14 KAMIver [Jealousy book cover]
少し面倒な事になってきました。壬央さんの提案・・・・あんまり良い予感は出来ないですね。申し訳ないですが。
私達四人は本屋を出て、本屋と提携している隣のカフェ『ブックカバー』に向かいました。
落ち着いた雰囲気でコンセプト的には本を読む為のカフェという感じでしょう。
入店の時の事なのですが。
名嘉さんは少し圧倒された感じでした。こういうカフェに慣れてないんでしょうか。
壬央さんはいつも通りそのまま明るく。
名嘉さんの友達という海原さんに限っては凛として堂々とまるで常連のような立ち振る舞いでした。
この方はどういう人なのでしょう。そして名嘉さんとは友達というだけなのでしょうか。
少し気になります。
これが嫉妬というやつなのでしょう。そうだと私は思います。
嫉妬しても仕方ない。なぜなら私は名嘉さんの恋人ですから。
嫉妬とは悪い物のように取られがちですが、私はそんなに悪いとは思っていません。
だって恋人のそういうのに嫉妬しなければ愛情なんてありませんから。
嫉妬は愛情の裏返しという言葉は間違っていないと思います。
行き過ぎてしまったらそれは間違いです。それは嫉妬ではありません。犯罪です。
嫉妬という言葉が最適かは分かりません。が私は嫉妬というものが出来る相手を見つけられて、今幸せです。
私をもっと見て欲しいと思っています。
以前なら我儘で勝手な言い分ですが、今は恋人同士ですから少しは言いたいんです。
女子同士の恋愛という事で今の世の中では大きく言えないのが悲しいです。
世の中をどうとかは考えていません。
人一人の力は無力に近いです。それに何かを成すためには人生を賭けなければなりません。
私は善人でも聖者でもありません。むしろ悪い人間でしょう。
だって私の頭の中は今、どう名嘉さんとゴールデンウィークを過ごすかという事しか考えていないからです。
だから壬央さんの提案が不安で怖くて心配で嫌です。
そんな考えを持ってる私を含めた四人組は店の真ん中よりの席に座りました。
当然ですが私と壬央さん、名嘉さんと海原さんが隣同士です。不満です。
「それで提案っていうのは何?壬央さん」
名嘉さんから切り出しました。珍しいです。
「恋那で良いですよ〜先輩♪」
「壬央さん、名嘉くんは名前で中々呼んでくれないんだよ。ボクだってねー」
「じゃあ恋那ちゃん」
「おい!名嘉くん!ボクの時は全然だったのに!なんだい!ボクに何かあるのかい!?」
「いやぁそれこそ全然だよ。りねこさんの時は・・・・なんとなくかなぁ」
「なんとなく、なんとなくってなんだい!友達なのに!友達なのに!!」
・・・なんでしょう名嘉さんと海原さんの距離感。嫉妬がより黒くなってきます。
「佳己ちゃんも早く恋那って呼んで♪」
「嫌です。呼びません。」
「ひ〜ど〜い〜♪」
「早く提案を言ってください。」
「ハーイ、提案っていうのは〜四人でゴールデンウィーク旅行しませんかって事でーす!」
「・・・・は?」
結構お腹から声が出ました。




