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COUNT DOWN K 3

朝です。眠いです。凄く眠いです。

こんなに早起きしたのは修学旅行以来でしょうか。

なんてったって朝五時です。少し薄暗いです。

あ、私はサークル公園入り口にいます。

「あー!佳己ちゃんー!おはよー!」

飛びついてくる壬央さん。

「離れてください。」

「だってまだ寒いんだも~ん」

「じゃ帰りましょう。」

「何言ってんの?」

「壬央さん目が怖いです。」

初めて見る壬央さんの本気の眼。そんなにランニングが好きなんでしょうか。

「まずはウォーキングから!行くよ~!」

「準備運動やらないんですか?」

「先にちょっと体動かして温めてから準備運動だよ」

そういうものなんですね。全然知らないです。

ここサークル公園は名前の通りサークル状になっていて、完成したばかりなので道も綺麗に舗装されていて運動、特にランニングなどには最適な公園らしいです。

「壬央さんは毎日走ってるんですか?」

「そだよ」

「部活入ってましたっけ?」

「入ってないよ~」

「それなのに何故?」

「そりゃあ美しくある為だよ!」

なるほど、その発想はなかった。

「部活やれば良いじゃないですか。体力勿体無いです。」

「いやぁやっても良いんだけど集中出来なくてね~」

「どういう事ですか?」

「我慢出来ないっていうか~自制が効かなくなる感じ~。要は人に迷惑かけちゃうんだよ~」

「何か怖いですね。」

「ホント嫌だよ、自分のそういう所」

少し俯く壬央さん。

壬央さんのこの表情は初めて見ます。

自分の事が嫌ですか。私はそう思った事はありません。

私も今の世の中で言ったら駄目な部類に入ると思います。

人と関わるの嫌いですし、愛想笑いも出来ないですし、世の中に関心ないですし、運動嫌いですし、コミュニケーション能力ないですし、色々足りなさ過ぎます。

それに女なのに女の子好き。

それでも嫌になった事はありません。

ただ、たまたま今がそういう世の中なだけで私が悪かったり、卑屈になったり、合わない自分を責める理由にはならないからです。

確かに全体的に見ても今の世の中じゃなくても性格悪いし合わないかもしれません。

その時その時に合わせるのがもっとも正しいのかもしれません。

それでも私は悪ではないです。良い人になりたい訳じゃないんです。

私は自分の思うように生きたいだけ。

それだけなんです。


そう考えながら私の体は温かくなり、少しづつ走る為のものに近づいていきます。

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