1 理
この場所は帝国議会鉄学議事堂。その場所は女性のみで構成されている。何故女性のみで構成されているのかと言うと、この世界での男性の地位は最底辺であり、男性差別が存在するからである。帝国議会の役割は税金の使い方や法律を考えたり、男性を裁く場所である。
「大帝国鉄学議会を開始します。皆様ご着席をお願い致します。本日の議会は男性犯罪者の増加に伴い、新たな法律を作ることを議題とさせていただきます」
「そうりー、イケメン以外全員死刑で良いんじゃね?ってかイケメン以外必要ないでしょ。男なんて所詮はただの種馬だし~」
「賛成ー、賛成ー」
「宮野日向労働大臣、あまり個人的な主張をするのはお控えをお願い致します。皆様も場所を弁えて発言に気をつけて下さい」
「はーい、すいませーん。でも、沙弥煌羅総理も少しは男っけがないと勿体無いと思いますよ。せっかく、カッコ可愛い顔してるのに…男に興味ないんですか?私はいつでも大丈夫ですから」
「有屋百合総務大臣、私語は慎むように。今回の議題に対して意見がある方は挙手をお願い致します」
「はい、総理」
「秩序ナノ公安委員長」
「罪を侵す想定の人物を、罪を侵す前に隔離するのがよろしいかと。もしくは死刑する前に見せしめとして、徹底的に拷問を行い、法を侵す恐怖を男達に植え付けるのが効果的だと思います」
「良い案だと思いますが、それだと男性の不満が募り暴動が起こる種となるかもしれません。しかし、罪人となる可能性がある男性予備軍をまとめて一掃出来る。試してみても良いかも知れません。ですが今は実行するのは危険だと思います。何故なら、まだ一部の男性が高い権利を持っています」
「まずは男性の力を弱めることが重要ということですね。男なんて暴力しか取り柄がありませんからね。下手に暴動を起こされたら、困りますし」
「そうです、水之七法務大臣の仰る通り。リスクは減らすべきです。しばらくは男性犯罪者が増えないように抑える抑止力が必要ですね」
「抑止力になるかはわかりませんが。人質を取るのはどうでしょう?元総理大臣の子供の安原勝治を私達の管理下に置くのは」
「柴紫外務大臣、その意図は?」
「人質を作ることで憎しみは生まれるとは思いますが、女性側に手を出しにくくなるのではないかと」
「なるほど名案です。男性が人質に気を取られている間に準備を整えるわけですね。しばらくはそれでいきましょう。それでは次の議題は…」
議会が終了し、煌羅は一人ごちる。
「あー、疲れた。どいつもこいつも灰汁が強すぎ。つーかーれーるーー。ああ、針君元気かな?会いたいな。でも無理だな。でも会いたい。私は針君との約束忘れてないからね。私頑張るよ」




