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食事と温かい寝床

山菜の採取、猪や熊を狩って・・・魔物も食べられる物は運ぶ。

パラスも熊を担いでいる。

それなりの力はあるようだが、エルクが魔法で浮遊させて運ぶ量と比べれば微々たる量だ。

こういうのは量より気分、エルクはそう思う。


追加の食料を村に運び込むと、セリアが再度料理を始める。

あの小さな体の何処に入るのか・・・パラスの食べる量は凄い。


「美味しかった、ごちそうさまです!」


追加で採ってきた食料の大半を平らげた後で、パラスが一息着いたようだ。


「お疲れ様、セリア」


「いえ、料理を作るのは楽しいですし、美味しそうに食べるので作り甲斐が有りました」


セリアがにっこり笑って言う。


「エルクさん達も旅をしておられるのですか?」


パラスが尋ねる。


「うむ。もう少しこの村に滞在するが、その後は旅立つ予定だ」


「なら、僕も付いていって良いですか?」


パラスの顔に、美味しい食事、と書いてある。

・・・どうしたものか。

正体を明かしておかないと、吸血を見られた時に困る。

魂の輝きは綺麗なので、恐らくエルクが魔族と聞いても騒がないと思うのだが・・・


「パラス様、私達の旅に付いて来るなら、エルク様の妻にならないと駄目ですよ」


「でしたら、妻にして下さい!」


軽いな。


「・・・パラス殿、今から話す事は内密で御願いしたい。実は、俺は人間ではない。吸血鬼だ。つまり、俺の妻になるという事は、俺の眷属となるという事だ。眷属になるのなら歓迎するが、断ってくれても良い。ただ、俺の正体に関してだけは黙っておいて欲しい」


「魔族の方なのですね!ならきっと僕は役に立てる筈です。是非眷属にして下さい」


何故かさっきより嬉々として言う。

その自信が何処から来るのか分からないが、パラスは良質の魂を持つ。

エルクにとって都合が良いのは確かだ。


「分かった、だがパラス、その前に説明をさせて欲しい」


エルクは、パラスにエルクの理論を説明する。


「難しい事は分からないけど、多分大丈夫です!」


大丈夫らしい。


「それで、何か望みはあるか?」


「んと・・・食事と温かい寝床、時々休暇が欲しいです!」


「それは勿論だが、他にはないのか?」


「はい!」


正体を明かしてからの方が前のめりだ。

エルクにとっては都合が良いが。


「分かった。パラスよ、お前をファーイーストの王エルクの眷属にする」


「はい」


パラスの体を抱き寄せる。

抵抗は一切ない。

全てを受け入れる感じだ。

首筋に牙を突き立て・・・

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