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まえがき

これは、魔力ゼロの吸血鬼、エルクの物語である。


この世界は、聖神と魔神が、争う世界だ。

お互い、14本の柱を奪い合い・・・そして、聖神の勝利は目前である。


その勢力比は、12対2。

魔神の有する柱は残り2柱となっており、もはや魔神は五感も失われつつある。


聖戦。

100年に一回行われるそれで、魔界からは魔王と闇の巫女が、聖界からは勇者と聖女が選出され、大きく状況が動く。

魔界は後何回の聖戦を耐えられるか・・・


ある世界では、エルクは見事劣勢を覆し、大陸全土を魔の手に落とした。

この話は既に、語った事がある。


しかし、このような結果になる事は稀で・・・

殆どの世界では、エルクは最後の魔界の王として、その命を散らす。


エルクが最後の魔界の王となるのは、理由がある。

エルクが、ファーイーストが強いからでは無い。


魔界に残された2つの魔柱、その周囲に築かれた柱の都市、それを首都とする国・・・魔都ミーミルと、果てなる地ファーイースト。

聖界から進軍した際、魔界の最強都市ミーミルを通らないとファーイーストに進軍出来無い・・・純粋な地理的理由だ。


エルクが大陸統一に成功したのは、奇跡と言える。

それは、世界の状況・・・前提条件が異なれば・・・当然、異なる結果となる。


この世界は、エルクが大陸統一したのとは別の世界・・・大きく異なる点は、以下だ。


・聖神がまとも

・聖女間の格差が小さい


もし、エルクの大陸統一を読んだ方がみれば、言うだろう。

絶望的だ、と。


この条件で始まる世界の結末は、大体決まっている。

エルクは眷属探しに失敗して国に逃げ帰る。

そして、聖戦で・・・その命を散らす。


前置きが長くなった。

初期条件が僅かに異なれば、結末がどうなるか・・・これは、そういう物語だ。

言わば、難易度ルナティックのニューゲーム。

一周目で知識を得たプレイヤー、または主人公によるプレイの効率化・・・そういった事も期待出来無い。


引き継ぎなし、極悪難易度のニューゲーム・・・お付き合い頂ければ・・・おや?


訂正する。

前作を見てくれた方へのお楽しみ要素として、前作から関係者を招くらしい。

主要キャラなら、戦力的に状況を覆す可能性が有るが・・・今回のは本当に少し出ただけのキャラ。

恐らく、覚えていない方が大半と思われる。


そのキャラが出てくるのがどのタイミングかは不明だが、出てきたら、そして気付いたら、楽しんで頂ければと思う。


この話は、前作を見ていなくても大丈夫なような物語にするつもりだ。

それでは、宜しければお付き合い頂きたい。

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