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プロローグ1 『転生への道筋』

小説書くのって難しいですね

よろしくお願いします。

日の満ちる教室に、放課後一人椅子に座り青空を見上げる。



俺、大久保 結城(おおくぼ ゆうき)は、悲惨ないじめを受けている。

この教室から出ると玄関でいつも通りあいつらが俺を待っているはずだ……

カッターで、制服を切り裂き、お腹を思いっきり殴られ、靴の中には画鋲、泥水を飲まされ、眼鏡を割られそんないじめをする為だけにあいつらは、俺が玄関に来るのを永遠に待って居る。

青空を見上げたまま結城は一人声を出す。


「死にたい……」


憲法『法の下の平等』そんなのただのきれい事に過ぎないと思うこの国、いや……どこの国にもいじめは存在する。

人間という物は、自分を他者よりも自分の立場を上にしたがる生き物だ。その生存競争で負けた者は敗者としてこの世から散ってゆく無様に……

生きて誰にも迷惑は掛けていないなのにただ、『臭い』『キモイ』『うざい』そんな理由で

だが、人間は差をつけたからこそ、この地球上の生き物の頂点に立った。


文明を築き、学び、競い、闘い、お互いを傷つけ合い、進化し頂点にたったのだ。

その文明を築きあげるのに何万、何億の犠牲がでた?計り知れない、けれども今、俺達の中にそんな犠牲など頭の中の片隅にも無い。

そんな、残酷な世界に俺は今を生きている_______


いじめられて家に帰ってもアルコール依存症の父親が待っているだけでろくに良い事も無い、母親は2年前に父親の不倫が原因で離婚した。


「はあ、生きていても意味ないよなあ……」


結城は、広い教室で一人ポツンと椅子に座りながら1人呟く、寒い北海道の冬の寒さが窓を通して俺の異常に敏感な肌に強く寒さを感じさせる……

教室の窓側には北海道特有のヒーターが設置されており、しっかりと教室を暖めている筈、


「いや、違う……外が寒いわけじゃない俺の体が冷えているんだ」


自分の指先を触ると、とても冷たく感じた。

いつの間にか、俺は左手に血だらけのカッターを握りしめている。


「ああ……そうだった俺、死のうとして右手首を深く切り裂いたんだ」


床に血の海が出来ていて、今もなを止まらず『ポチャポチャ』と小さく音を立てて床に血が落ちている。

俺が死んでいるのを見た人はどう思うだろうか、叫び声を上げるかな?それとも何にも感じずにただ先生に俺が死んでいる事を伝えに行くかだろう父親はどう思う……?なんの個性もない自分の子が死んで、特に何にも思わないだろう、きっと

結城の視界が次第にぼやけてゆく決していい人生では無かったが、産んでくれたお母さん……

俺をこの世に誕生させてくた神様……


「本当に、ありがとうございました。」


結城は最後に俺を産んでくれた『母親』そして俺をこの世に誕生させてくれた『神様』に礼を言う。

そんな事を小さく寒い教室で1人呟き結城の意識は完全に途絶え、この世界にあるたった一つのかけがえのない命が今消えた。__________





目を開けると、そこには真っ白に染まった世界が広がっていた。

天国かな?それとも地獄?まあ、どちらにせよあの世界では無いだろう

悪い気分では無い、どちらかと言えばあの世界に比べれば楽だ。

ああ、こんな何もない世界に俺を連れて来て何をするのだろうか神様は


(ようこそ、選ばれし人間よ……)


どこからか女性の声が聞こえて来た。

その声は、耳に残り、そしてまた響く透き通った綺麗な声

そんな声が今もなお、真っ白な世界に響き渡っている。

これが神様なのだろうか?


「だれだ……?」


結城はいつもの様に、落ち着いた表情で相手がどこに居るのか、何処から話しかけ居るのか、そんな得意の観察眼で状況を確認する。

だが相手は何処にも居ない、何処から話しかけて居るのか全く分からない、どうしてだ……?

長年いじめられ続けた俺にだけ有るただ一つの特別な能力……俺をどう言う方法でいじめて来るか、どの様な心境でいじめをして居るのかそんな相手の姿を観察して完璧な受け身を取る準備をし最小限な被害で抑えれるそれが俺の得た能力……だが、それが始めて役に立たない


(うんうん!さすが、私の見込んだお方ですね!)


また、さっきの声が真っ白な世界に響き渡る……

私の見込んだ?この声の主は、何を言って居るんだ?

結城は全方向を目で見るが声の持ち主の姿は無かった。


「どこに居る?」


(ふふふ……後ろですよ……)


結城は、少し怯えながらゆっくりと後ろを振りその存在を確認した。


「……………」


後ろに居たのは、大きい金色に輝いている椅子にヒョコンと座ってこちらを少し微笑みながら眺めて居る少女……

それは、あの世界には存在しない

いや、存在してはいけない……そんな美しく手の届かないそんな存在に結城は見えた。

驚きの余り、動けなく固まっている結城を見て今も少女は微笑んでいる。

どうしてだろう、怖くないそれどころか安心していた。


(驚きましたか?神様がこんな少女見たいな姿をしていて……)


やはり俺の予想通りこの少女は神様であったらしい

結城は、あの世界では決して笑わなかったのにどうしてか口から自然に笑みが零れる。


「ああ、驚いたよ……神様」


(そうですか、あなただけです。私を見て本当に驚いた、と言う感情だけが心の中にある人間は……他の人達は私を幼い子供と見て舐めた態度をとるもの他にも色々いましたね。)


「そうか」


そう言うと、結城はまた観察を開始し椅子に座っている神様をしっかりと見る。

だが、そんな結城の観察は無意味に近かった。


(ふふふ……無駄ですよ結城さん今ここに居る私は、架空の私なのですから……私の本当の姿は誰も知らないですよ)


「分かっていたのか……まさか、この観察眼を見破れるとは思っていなかったよ」


(当たり前じゃないですか、私は神様ですよ結城さんの事なんか全て知り尽くしています。)


「ふーん、でこの世界は何なの?」


(ここは、私の世界……私と結城だけのたった二人しか生命が存在しない私が作り上げた世界です。)


そう言い終わると、小さい神様は満足気な顔で腰に両手をあて胸を張って威張っている。

まさか、こんなのが神様だったとはな……結城が心の中で小さく呟くと神様はあたかも心の声が聞こえているかの様に顔をしかめ結城を睨みつけて居る。


(聞こえていますよ結城さん……?)


苦笑いしながら結城に心の声が聞こえているの伝える神様


「あははは……」


結城は、頭を搔きながら額に少し汗をかきながら

で……なんで俺がここに呼ばれた訳?

そう結城は、心で呟いた。


(それはですね……)


本当に心の声は神様に聞こえているらしい……

そんな、俺の検証もあたかも分かっていた様に神様は微笑みながら俺を嘲笑う様にしっかりと目を合わせて口を開き話しを始めた。


(『異世界フロント』へその世界を救う為に、異世界転生をして頂けませんか……?いや、異世界転生をしフロントを救いなさい……)


真剣な表情で、結城に命令を下す神様

俺的には行きたく無いのだけれど、拒否しても結局は異世界転生させられるであろう

だから、俺は無駄なエネルギーを消費せずに話しを進める事にした。


「で、もし俺がその『異世界フロント』……?てっ所に転生してどうするんだ?」


(その世界を救い、平和を築いて下さいただそれだけでそれ以上それ以下でもありませんこの事は決定事項です。)


「決定事項か……救うって具体的にどのような事をすればいい?」


(具体的にですか……うーーーんーーー例えば、魔王を倒して世界に平和が戻った〜みたいなそんな感じだと……)


「そんな感じ……ね」


要するに、俺が異世界転生し魔王やなんちゃらの悪人を退治して来いとこの神様は言いたいのだと思う。

だが、そんな力を俺は何一つ持ってはいない……つまり、何の能力の無くその魔王と戦うと言う訳でそんなんで世界を征服しようとしている魔王に勝てる筈が無い……

こんな体じゃ、スライムにも勝て無いと俺は思うのだが……


(あ!大丈夫ですよ?異世界転生の際、私が貴方に神の知恵(ストール)を授けるので……まあ、その世界最強とまでは行かないですけど……そこそこ強い人間にはなると思いますよ?)


「神の知恵ね……」


実に信用難い、神の知恵(ストール)……?そんな、最強に近い強さを俺が手に入れ世界を救う……のか普通の人間なら喜んで異世界転生するであろう、だが俺は違う……昼休みにコンビニに行こうとクラスの生徒に言われ着いて行くと学校の裏に連れてかれ殴られ、蹴られ、カッターで切られ、そんな記憶が俺の頭の中には数え切れないほどある。

そんな、最強などの一言で心が揺れる程俺は甘くは無い。


(ふーむー、なかなか肝が座っておりますね……結城さん)


そう言って、頬を紅色に染めその頬を膨らませながら俺の事を見つめる神様

そんな、可愛い仕草をしている神様を無視し俺は、口を開き話しを進める。


「それじゃあ、この世界でその力を試していいか?それで、異世界転生をするかどうか決めるそれぐらいならいいだろう?」


(うーんー、そうですね本当は起信十二法(きしんじゅうにほう)で禁止になっているがいいでしょう!」




ありがとうございました。

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