スーリンの装備更新<防具>
美湖は、スーリン用に用意されていた防具に鑑定を発動させていく。
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オパールのカチューシャ
オパールが埋め込まれたカチューシャ
MA +30
光魔法威力 +40
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セイントシルクローブ
光属性を帯びた絹で織られたローブ
DF +20
MD +40
光属性耐性 +30
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ホーリーブロンズバングル
光属性を帯びた青銅製の腕輪
DF +20
MD +30
光魔法威力 +20
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セイントシルクスカート
光属性を帯びた絹で織られたスカート
DF +20
MD +40
光属性耐性 +30
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ホーリーブロンズブーツ
光属性を帯びだ青銅製のブーツ
DF +20
MD +40
光魔法威力 +20
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となっていた。
「光属性に特化している防具ですね。」
「ええ、スーリンさんは、回復魔法が得意と聞いていましたので。回復魔法は光属性に属する魔法。この装備で、さらに回復力が上昇するかと。また、精霊魔法とエレメントのコンボスキルも一部ではありますが強化できます。」
店員が説明してくれる。確かに、今まではパーティー全体のせん滅力が高いため、回復力にそれほど気を使っていなかったが、これからは、必要になってくる場合もある。これはいい機会かもしれない。
「スーリンさん、スーリンさん、早く着替えてくださいよ。」
ユーナに促され、スーリンは新しい装備に着替えていく。そのたわわな胸があらわになると、
「ちょ、美湖さん、何ですかあのダイナマイトボディ!?毎日あれを拝んでたんですか?」
店員がものすごい形相で美湖に近づく。
「え、ええまぁ。見事なものでしょ?」
「見事なんてものじゃないですよ。美湖さん、何ですかこの完璧なハーレムは。羨まけしからんですよ!!」
「しかもですよ。あの子、うれしいことがあるとピョンピョン飛んで喜ぶんです。それはもう、たまりませんよ。」
「な、何ですと...、あのおっとりとした感じの女の子が、飛び跳ね、そのたびにその豊かな胸も跳ねる。それは、もう...パラダイス!!」
美湖と店員はテンションのボルテージが上がりきっているようだ。
「もぅ、ご主人様。帰ったら絶対ルプアスイーツですからねぇ!」
スーリンは頬を膨らませながら注文を付ける。そして着替えていく。
スーリンの長いダークグリーンの髪に、オパールのカチューシャがアクセントとなりその神秘性を際立たせる。そしてセイントシルクローブは、彼女の二の腕までを覆い、その豊かな胸をもゆったりと覆う。手首には淡く輝くホーリーブロンズバングル。セイントシルクスカートはひざ下までを覆い、ホーリーブロンズブーツは、膝上までを守っている。
「おお、スーリンさん、可愛いです。」
「だな。その中に神聖さを感じる。」
ユーナとアリサは、素直にスーリンの姿をほめていたが、
「見てくださいよ店員さん。あの緩やかなローブからでもわかるあの胸の大きさ。そして完璧に守られた脚。あれだけしっかり守られると、侵入したくなります。」
「ええ、ええ、わかりますとも。あの神聖な衣を見ているだけでも至福ですが、神聖ゆえに穢したくなります。」
変態二人は、ゆがんだ笑みをスーリンに向けていた。しかし、
「ご主人様ぁ?今度から回復してあげませんよぉ?」
スーリンに目の笑っていない笑顔で言われ、美湖はすぐに謝るのだった。
「まったく、いつものことながら奴隷の尻に敷かれてるな、美湖さんは。」
「ええ、でもそれが、より良い絆を生んでいるんでしょう。」
「いや、あれは、彼女の本能ではありませんの?」
「それこそが、あの信頼を作り上げるのだろう。」
その光景を見ていたユリカたちは、すでに新しい装備に着替えていた。
ユリカは、鉄色に輝くフルプレートアーマーを装備している。彼女用に用意されたフルプレートアーマーは、ヘルムの左右に翼をかたどった細工がされており、まるで鳥の頭をイメージしているようだった。そして、可動域には、鉄を細く加工した鉄糸を張ってあり、多少の攻撃では抜けないつくりになっていた。そして、体の要所要所にあたる部分には魔石が埋め込まれており、装備者の動きをブーストするつくりになっていた。
レイクは、亜龍と呼ばれる『レッサードラゴン』の素材で作られた『亜龍のベスト』『亜流の手甲』『亜龍のスカート』『亜龍のブーツ』を身に着けていた。それぞれが、赤鈍色に光を反射しており、光弓・ルクスが、背中で淡い光を発している。
エリザは、頭にエメラルドのちりばめられた『エメラルドのサークレット』を付け、全身をゆったりとしたローブで覆っている。彼女の着ているローブ、『宵闇鉱のローブ』は、宵闇鉱と呼ばれる功績を糸のように加工したものを折り合わせたもので、全体的に紫水晶を連想させる。来ているものの魔力を高める効果がある。また、腕と足には『宵銀のバンクル』『宵銀のブーツ』を装備しており、どちらも、攻撃魔法の威力を高める効果と、魔法体制を強化する効果がある。
エイルは、エリザよりさらに濃い紫色をした装備だった。頭部に装備はなく、耳に一対のアクセサリー『アメジストのピアス』を付け、胴体は濃い紫色の鎧『暗黒銀のプレートメイル』、腕には「宵衣のスリーブ』を付け、腰は、胴体と同じ『暗黒銀のスカートメイル』が広がり、足を『暗黒銀のブーツ』が守る。暗黒銀は、宵闇鉱よりも濃い紫色をしており、それで作られた防具は、闇属性に対して補正がかかり、反対属性の光属性の体制が上がる。前身は、紫色で統一され、彼女の白銀の髪がより際立っている。
美湖が奴隷たちを可愛がっている間に、ユリカたちは自分の装備を付けてしまったが、彼女らの新しい姿を見て、
「うわぁ~、みんなカッコ可愛い。着替えシーンが見れなかったのが残念だよ。」
「「「「あなたのその発言が残念ですよ!」」」」
と返り討ちを食らった。
「ねぇ、お客様、ほんとに見せつけてもらって、私もう尊敬通り越して妬みまで出てきたんですけど、何ですかこの桃源郷は!!」
「あんたも残念だな!!」
店員の可笑しな発言にユリカが突っ込む。しかし、はたから見てみれば、ユーナたち奴隷組も、ユリカたちのパーティーも、そしてエイルと美湖も、全員が美少女であり、はたから見れば男女とも振り返るほどの集まりだろう。それを率いる美湖の頭はぶっ飛んでいるが。
「さて、それではご主人様。待ちに待ったご主人様の番ですよ。私たちも皆さんの前で着替えたのですから、ご主人様も私たちの前で着替えてくださいますよね。」
ユーナから、次はあなたですと言われ、
「え~、でも僕はみんなと違って可愛くないから、見てもいいもんじゃないよ?」
「おいおい、ご主人様、それはねぇよ。私ら全員目の前で着替えたんだぜ。ご主人様も見せてくださいよ。」
「そうですよぅ。私ぃ、ご主人様の着替え見たいですぅ。」
可愛い奴隷たちに言われ、美湖はしぶしぶ自分用に用意された防具に鑑定をかけ、着替えていく。




