表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女たちの異世界漂流記~美湖の冒険~  作者: コウタ
異世界生活スタート
63/117

第1階層、階層主1

 美湖の掛け声で、それぞれが駆け出していく。美湖とユーナはビーエンプレスに挑みかかり、注意をひきにかかる。ユーナの短剣が舞い、美湖の剣が躍る。アリサは、スーリンとともに、3人の女性探索者のもとに行き、4人を背にかばいながら、次々に矢を放ち、取り巻きのジャイアントビーを始末していく。スーリンは3人を回復させる。


「あなたたち、どうして障壁の中には入れているの?」


「細かい話はあとだ。今は体制を整えろ!ここで、私たちが倒れれば、第1階層に挑んでる駆け出し探索者たちが多く死ぬことになる。何としても、やつを倒さなくちゃなんないんだ!!」


 アリサの叫びが、3人に響く。3人は、急いで、ポーションを飲み、それぞれの体勢を整える。剣士、弓士、魔法使いのパーティーらしく、バランスはよかったが、前衛が弱い感じがした。


「ありがとう。助けてくれて助かったよ。私はこのパーティーのリーダーをしてる、剣士のユリカだ。」


「私は、弓士のレイクです。助けてくれてありがとうございます。」


「わたくしは、魔法使いのエリザですわ。助けてくれたことには感謝いたします。」


 3人は自己紹介をすると、それぞれの役割通りに動き出した。ユリカは、ミコ、ユーナに加わりビーエンプレスに攻撃を仕掛ける。レイクは、アリサとともに、取り巻きのジャイアントビーの始末を行う。エリザは、スーリンとともに回復魔法を使いながら、火魔法と、風魔法でジャイアントビーを始末していく。


「あなた、さっきのパーティーメンバーだね。」


「ああ、助けてくれてありがとう。私はユリカ、よろしく。」


「僕は、ミコ、あっちの短剣つかいはユーナちゃんだよ。僕がスポッターになるから、側面や背後から遊撃してくれるかな。」


 美湖の指示に、意見することなく、ユリカは動きを変える。ユーナも、側面、背後から攻撃を仕掛けるが、さすがはDランククラスの魔物、有効打が無いようだった。

 しばらく、ビーエンプレスの攻撃をさばき続けている美湖たちだったが、敵も、やきもきしていたのだろうか、上空に舞い上がり、魔力を練り始めた。


「ご主人様、大技が来ます。」


「それはわかるけど、僕たちじゃ届かない。止めれないよ。」


「さっきの魔札を使ってください。塔が作り出していた障壁なら、防げるかもしれません。」


 美湖は、はっとして、さっき障壁を封じるのに使った魔札を見た。そこには、『塔障壁 20/20』となっていた。美湖は、その魔札を準備し、ビーエンプレスの攻撃に備える。


 ビーエンプレスが、魔力を練り終わり、羽根を大きく羽ばたかせ強風を生み出した。そのタイミングで美湖は障壁を一つ開放する。すると、障壁が展開され、ミコ、ユーナ、ユリカを覆う。障壁は強風を防ぎ切った。アリサたちは距離が空いていたため、影響を受けなかったようだ。


「ホントに防ぎきれた。これなら、何とか持ちこたえられる。」


 美湖は、再び、スポッターとして、ビーエンプレスの注意をひく。ユーナ、ユリカもサイドからの攻撃を仕掛ける。


「ご主人様~!こっちはジャイアントビーを始末しました。今から援護を開始します。」


 アリサが、取り巻きのジャイアントビーを殲滅したことを報告してきた。それにより、美湖の頭に一つの作戦が浮かぶ。


「一つ、作戦がある。みんな、僕の周りに集まって。」


 美湖は、6人に呼び掛け、一か所に集める。


「障壁、開放。」


 再び、障壁を展開する。障壁は7人を囲み、防壁となる。


「僕の考えた作戦を伝える。よく聞いてね。」


 美湖は、浮かんだ作戦を説明し始めた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ