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少女たちの異世界漂流記~美湖の冒険~  作者: コウタ
異世界生活スタート
44/117

4人の食事

今回は0時

19時

23時に一話ずつ

計3話出します

「さて、今回は、僕は、フレンジカウのローストビーフとコンソメスープにしようかな。みんなはどうする?」


「私は、オーク肉のそぼろパスタにします。ご主人様。」


 美湖と、ユーナはメニューを決めるが、アリサとスーリンはメニューを決めかねていた。やはり、奴隷という立場上、主人と同じものを食べていいのかと迷っているようだ。


「ん?どうしたの二人とも?」


「いや、奴隷の私たちが、こんなものを食べていいのかってな...」


「そうですねぇ、私たち、奴隷ですし。」


「あ~、わたし、ご主人様に慣れてしましましたね。普通の奴隷の扱いではないですからね。」


 アリサと、スーリンは迷っているし、ユーナも、苦笑いしていた。


「なるほど、そういうことか。心配しなくていいよ。僕の奴隷だけど、あくまでパーティーメンバーとしていてくれたらいいから。てなわけで、好きなもの頼んでいいよ。」


 美湖の答えを聞き、ユーナは苦笑いから、呆れに変わった。しかし、ほかの二人は、どこか感心したような顔をしていた。


「んじゃ、お言葉に甘えて、私は、黒イノシシのステーキとサラダにしようかな。」


「なら、私は、コケのから揚げとサラダにしますぅ。」


 二人も注文して、料理待ちとなった。


「二人には、話してなかったけど、僕は奴隷とか気にしないから。ユーナちゃんみたいにしてくれたらいいから。」


 そういって、ユーナを指さす。そこには、少し気まずそうにしているユーナの姿があった。


「ご主人様が悪いんですよ?私をお風呂に入れて、あんなことをしてくるんですから。しかも仕返しした私のことをあっさり許してくれたので、もう、その辺りは気にしないようにしたんです。」


 ユーナは、顔を赤くして言う。多分、昨日のお風呂のことを思い出していたのだろう。それは美湖も同じらしく、鼻を抑えて上を向いていた。


「お待たせしました。ご注文の品をお持ちしました。」


 従業員が、それぞれが注文した商品を持ってくる。みんなはそれを受け取り、食べ始める。


「おお、たまには別のものも食べてみるもんだね。この肉おいしい!!」


「こちらの、そぼろパスタも、口の中でお肉が解けていくようですよ。」


「私のステーキも歯ごたえがあって、食いがいがあるぜ。」


「私のから揚げも、中からジュワっと肉汁が溢れてきますぅ。」


 4人はパクパクと食べていき、30分で平らげてしまった。食事代を支払い、宿の部屋に戻る。


「さて、お風呂に行きますか。」


 美湖が言い出した。それを聞いた3人が、


「私は昨日いただいたので大丈夫です。」


「私も、ご主人様、行ってきてくれ。」


「私も、大丈夫ですぅ。」


 と、全員が遠慮したのを聞いて、美湖が驚いた。


「え、どうして毎日入らないの?」


「えっと、ご主人様、本来、奴隷には、風呂など入らせません。」


 それを聞いた美湖が、まじめな表情を作る。


「なるほどね。それがこの世界の常識なんだね。だけど、僕は貴方たちを奴隷として買ったけど、関係性としては、パーティーメンバーなの。だから、ほんとに遠慮しないでいいんだから。今持ってるお金だって、僕とユーナちゃんで稼いだものなんだし、明日からは、この4人で稼ぐんだよ。僕一人の物じゃない、この4人の財産なんだから、君たちが遠慮することは何もないんだよ。」


「わかりました。それがご主人様ですしね。お風呂に行きましょう。」


「わかったよ。ご一緒しますぜ。」


「そこまでおっしゃられるのなら、ご一緒しますぅ。」


 4人は、それぞれ着替えをもって、お風呂に入るため、宿の受付にむかった。




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