新なる奴隷契約
カルアが戻ってきて、話がまとまったのだと察してくれたようだ。
「さて、話もまとまったようですね。ミコ様、どうされるんですか?」
「決まっています。二人を購入します。そちらもそのつもりで準備してたんでしょう?」
「ほう、やはりわかってしまいましたか。まったく。」
「「食えない人ですね。」」
二人の言葉か重なり、双方に小さく笑う。
「では、契約の譲り渡しを行います。我に従いし従者よ、これよりはこの者を新たな主とし、その命の限りこの物を支えることを命ずる。...はい、これで、完了です。これより、アリサとスーリンは美湖様の奴隷となります。二人をよろしくお願いします。」
カルアは、そういって部屋を出ていった。
「さて、それじゃあ、これからよろしく。改めて、僕はシタガイ ミコ。Fランク探索者で、塔を攻略しようと思っています。」
「私は、ユーナ。ダンピールとサキュバスのハーフで、種族はダンピールです。ご主人様と同じFランクの探索者です。」
「私は、白狼種のアリサです。今回ご購入ありがとうございます。塔に上るのも、楽しみです。」
「私はぁ、ハーフエルフのスーリンですぅ。買っていただいてありがとうございましたぁ。これからよろしくお願いします。」
「そうだ。二人のステータス見せてよ。これから防具や武器、服なんかを買いに行くから、それの参考にしたいから。」
美湖に言われて、二人はステータスを開示した。
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NAME アリサ
LV 13
AT 67
DF 58
МA 45
МD 44
SP 78
IN 69
HP 180/180
МP 120/120
SKILL
長弓術 8/15
短剣術 4/15
料理 2/20
ウッドクラフト 10/30
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NAME スーリン
LⅤ 12
AT 59
DF 44
МA 88
МD 79
SP 66
IN 39
HP 135/135
МP 169/169
SKILL
回復魔法 9/15
精霊魔法 2/30
料理 4/20
エレメント 2/50
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「へー、結構優秀なステータスだね。これなら、塔に連れて行っても大丈夫そうだね。どう、ユーナちゃん?」
「そうですね。二人とも即戦力になるかと思います。しかし、昨日の資金もほとんど使っちゃいましたし、貯金もしませんとですね。」
「じゃ、そろそろ行こうか。あんまり長居するとカルアさんにも悪いしね。」
美湖は、ユーナ、アリサ、スーリンを連れて、『スレイブ』を出た。4人は一度宿に戻った。
「ソクラさん、4人部屋って空いてますか?出来れば一緒の部屋がいいんですが。」
「はい、空いてますよ。料金は500ルクスです。何泊しますか?」
「じゃあ、10泊でお願いします。」
美湖は、ソクラに銀貨50枚を渡しカギを受け取る。カギには38と数字が書いてあった。部屋にむかうとそこにはダブルベッドが2つあり、広さも前の部屋よりも2倍になっていた。
「結構広いね。これなら広々使えるね。さて、みんな、買い物に行くよ。準備して。」
4人は買い物の準備をして宿を出た。