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少女たちの異世界漂流記~美湖の冒険~  作者: コウタ
異世界生活スタート
32/117

ユーナとお風呂1

「そうなんですか。なら、問題ありませんね。」


 アリアの話を聞いて、美湖の表情は明るくなる。


「しかし、その奴隷にもよりますが、もしかすれば、足手まといを連れていくということです。ほかの探索者なら、奴隷を立て代わりにという話も聞きますが、あなたはそうではないでしょう?だから、気を付けてください。ミコさんだけなら切り抜けられる場面も、その奴隷がいるだけで、切り抜けられない場合が出てくるということを。死んでは元も子もありませんから。」


「はい、わかりました。アリアさん。慎重に攻略していこうと思います。」


 美湖は、話を切り、ステーキを食べ始めた。その姿を見て、アリアとユーナはほおを緩ませ、自分のステーキを食べ始めた。


「はぁ~ごちそうさまでした。たまにはこういうガツンとしたものもいいですねぇ。」


「いえいえ、こちらこそ、話を聞いてくださりありがとうございました。ではまた明日、奴隷の子を連れて、行かせてもらいます。おやすみなさい。」


「はい、おやすみなさい。明日待っていますね。」


 美湖とユーナはアリアを見送り、宿に入っていった。受付には、ソクラが座っていた。


「あ、お帰りなさい、ミコさん、ユーナさん。」


「ただいまです、ソクラさん。」


「ただいまです。」


「そうだソクラさん。この辺にお風呂とかないですかね?3日もお風呂なしだとさすがに、女の子としてちょっと...」


「お風呂なら、この宿にありますよ。地価になりますが。あ、お風呂は別料金ですのでこちらでお金をお支払いください。」


「なら、いったん部屋に荷物おいてきます。ユーナちゃん、部屋に戻るよ。」


 二人は、一度部屋に戻り、着替えをもって受付に戻ってきた。


「で、ソクラさん、お風呂の使用料はいくらですか?」


「この宿のお風呂は個室になっています。一部屋100ルクスです。」


 美湖は、銀貨1枚をソクラに渡し、タオルを2枚受け取る。


「では、23番の部屋を使てください。」


 階段を下りていくと、現代のユニットバスのような作りの部屋がずらっと並んでいた。二人は23番の部屋を探し、その中に入る。外から見るよりも奥行きがあり、脱衣場と、湯船も分かれていた。


「結構広い作りになってるね。」


「あの、ご主人様?いいんですか、私までご一緒して...」


「もちろん。ユーナちゃんの体、隅々まで洗ってあげるからね~。」


「ご主人様、顔が怖いです...」


 二人は、服を脱ぎ、湯船にむかう。そこは、お湯の張ってないバスタブと、せっけんなどが置いてあり、広さも3畳分くらいあり、広々としていた。


「わ~、ご主人様、お風呂ですよ。本物だ~。」


「ユーナちゃん、はしゃぎすぎだよ。ほら、お湯を張るから、ちょっと待ってて。」


 ユーナをおとなしくさせ、湯船にお湯を張っていく。この世界でも蛇口というものが普及しているようだった。お湯を8文目くらいまでためて、美湖は、ユーナを手招きする。


「ほら、ユーナちゃんここに座って目をつむってて。」

 

 ユーナを、座らせると、湯船のお湯を洗面器ですくい、頭にかけてあげる。


「ヒャッ、ご主人様!?」


「はいはい、動かないでね。目を開けるとしみるよ~。」


 美湖は石鹸を取り、ユーナの頭、髪の毛を洗っていく。しばらく洗っていなかったのか、少々、ごわついていた。その髪の毛を丁寧に洗っていく。その間、ユーナは、言われたとおりに目を閉じおとなしくしていた。洗い終わり、再びお湯をかけ、せっけんを洗い流していく。すると、艶を取り戻したユーナの髪がそこにはあった。


「はい、これでオッケーと。次は、体に行くよ。」


 美湖の顔は、少々にやけていた。












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