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少女たちの異世界漂流記~美湖の冒険~  作者: コウタ
異世界生活スタート
22/117

ユーナと初めてのミッション

 翌朝、美湖は、ユーナを抱きしめながら目覚めた。


「ふふ、こうしていると、ただの可愛い女の子なのにね。」


 ユーナが起きるまで、美湖はその可愛い寝顔を見続けていた。少しすると、ユーナが目を覚まし、美湖と目が合った。


「あら、おはようユーナちゃん。よく眠れた?」


「おふぁようございます、って、もしかして?」


「うん!可愛かったよ、ユーナちゃんの寝顔。」


 ユーナは、顔を赤くして、布団に埋まってしまった。そんなユーナを微笑みながら美湖は見ていたが、


「さて、今日こそは、ミッションを受けないとね。僕、初めてだから楽しみだよ。」


「え?ご主人様、ミッション受けたことないんですか?にしては、たくさんお金持ってましたよね?」


「ああ、まぁね、でも、ずっと働かなくていいほどの金額じゃないしね。これからも二人で生活していくには、しっかり働いて稼がないと。」


 美湖は、布の肌着の替えをカードから取り出し、着替え、上からハードレザーシリーズを身に着けた。ユーナも、来ていたチュニックやショートパンツ、布の肌着を着替え、ウルフレザーシリーズに着替えた。そして腰に、赤銅と黒銀の短剣を下げた。


「準備できた?じゃ、行こうか。」


 宿屋を出て、道沿いにある屋台で朝食を購入して食べる。肉をはさんだサンドイッチと、リンゴのような果実を一人一つずつ購入した。


「朝食はこれでいい?足りる?」


「はい、とてもおいしいです。ありがとうございます、ご主人様。」


 購入したサンドイッチと果実を食べながら、クラン支部へ向かった。早朝のため、ほかのクラン員もたくさんいたが、その合間を縫って、アリアが近づいてきた。


「おはようございます。ミコさん、ユーナさん。」


「おはようございます。アリアさん。今日はミッションを受けに来ました。初めてなので、何かおすすめとかありますか?」


「わかっていますよ。その装備では、おそらく討伐を考えていらしたのでしょう。では、これなんてどうでしょう。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Fランク  ゴブリン討伐ミッション

 内容 

 ゴブリン10匹の討伐。

 最近、ラティア周辺でゴブリンが多数出現しています。これを討伐し、周辺の安全の確保をお願いします。

 報酬 100ルクス

    

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 アリアが差し出してきたのは、ゴブリン討伐のミッション票だった。


「ゴブリンですか。僕が昨日出した分は無効ですよね?」


「そうですね、ミッションを受けたら、クラン証に記憶されます。その後、クラン証が所有者が倒した魔物を記憶していき、それが成功を判断する証拠となります。どうしますか?」


「わかりました。そのミッション受けます。ユーナちゃんもいいかな?」


「問題ありません。ゴブリンなら問題ありませんし、昨日買っていただいた装備の試し切りしたいですし。」


「ユーナちゃんもこう言ってますし、そのミッションを受けさせてもらいます。アリアさん。倒したゴブリンの死体は別で買い取りとなるんですか?」


「はい、そうなりますね。ミコさんのスキルなら、十分に副収入が見込めると思いますよ?では、ミッションの受理手続きを行うので、クラン証を渡してください。」


 美湖とユーナはアリアにクラン証を渡す。アリアは30秒ほどクラン証とミッション票に魔力を流し込んだ。


「はい、これで手続き完了です。では気を付けてくださいね。ゴブリンとはいえ、最近は出没数が増えているので、数で来られると危険ですので。」


「わかりました。気を付けていってきます。」


 美湖は、クラン証を受け取り、クラン支部を出た。ユーナもそれに続く。二人は、ラティアの町の門について、門番にクラン証と、受けたミッションの内容を見せた。


「ミッションを受けた探索者の方ですね。はい、クラン証とミッションを確認しました。お気を付けて。」


「よし、ユーナちゃん。僕たちの初ミッション行きますか!!」


「はい、頑張りましょう、ご主人様!」


 二人は、ラティアの門を出て初ミッションにむかった。




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