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喪失の雨  作者: 綾田薫
1/1

3/16日

「今日は休みだよ」

家で寝転がりスマートフォンをいじりながら

山田真竿やまだまさおは両親にそう告げた。

半年前に始めたこのアルバイトは

以前勤めていた数あるバイトの中でも

とても楽しく充実したものだった。

やることも比較的簡単で

給料も良い。


両親のいぶかしげな顔を横目に

真竿はひたすらスマートフォンを操作し何かしている。その視線は画面の向こうのどこか遠くを見ているようだった。


この日は3月中旬の曇り。

今年の冬は雪は多く降らなかった。

去年の暮れ頃に寒い日があったので

厳しい冬になることが懸念されていたが、気候とはわからないもので

そこまで寒くはならなかった。

昨今では春と秋が来ず

夏と冬が急にやってくると揶揄やゆされるほど

季節の変わり目というものが曖昧になっているようだ。それとも単に現代の人たちが暑いだの寒いだのと、思ったことをすぐに口に出すように変わっただけなのかは話の筋が違うようにも思える。


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