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呟き in シオン

 最初に言います。この章は長いです。

第三章

~ 日常という名の非日常 ~


『 紫苑 ~ シオン ~ aster 』

花言葉 : 《追憶》



日常って何だろう?


生きているって何だろうね?


少なくともこのお話は



「日常でも生きてもいない物語だったよ」


  ~ ☆ ~


それはとある 妙に蝉がうるさい夏休みのこと

起き上がった自分のベッドの上で 静かに日めくりカレンダーを見る

8月 14日 日曜日

夏休みはもう 今日しか残っていなかった

窓の外を見ると 雲ひとつ無い青空の中で 太陽がきらきら輝いていた

自分で言うのもなんだが 自分は几帳面だった

だから 夏休みに入って5日間ほどで 夏休みの宿題は終わらせていた

そして 一週間ほど前に普通の速さで宿題を終えた友人2人と 出かけることにした

「お互い今年の夏も 何処にも行かなかったな」

などと いつもどおりの他愛も無い会話をしていた

『普通』 『平凡』 ・・・・言い表すなら そんな日常だった

普通に中学校に通っていて 成績は上の上と非常に好成績で 文句なんか言われない つまらない日々

大した変化の無い日々を 人は『普通』もしくは『平和だ』と言った

そんな『普通で』 『平凡で』 『平和な』生活を 誰も不思議に思わないわけで

「今までそうだったのだから きっと これからもそうだろう」

なんて会話を 友人2人と交わしていた

見慣れた商店街を歩く事になって また他愛の無い会話を始める


ふと アイスクリーム屋の大きな看板が目に入る

移動アイスクリーム屋手前には ほんの5mほどの横断歩道があった

信号は青に変わったばかりで 点滅などするはずも無く 友人の少女は意気揚々と走り始めた

ちゃんと 青信号を確認してから 彼女を追いかけて 横断歩道へ

一瞬後 大きな音が聞こえた途端 彼女との距離が一気に離れた

脳を揺さぶるようなクラクションが 激しく鳴り響いて

周りで金切り声が 絶え間無く溢れ出てきて

照りつける太陽の日差しが 残酷に 冷徹に思えて

音も 温度も 湿度も 匂いも 色も 段々と消えていくように思えて

友人の少年が 目の前で赤く染まった気がして

やがて視界が ・・・・ 暗くなる


起き上がった自分のベッドの上で 慌てて日めくりカレンダーを見る

8月 15日 月曜日

『昨日は楽しかったね』と 平和的なメールがやって来た

喉よりも奥で 何かの言葉が止まってしまう

ベッドの上で 何かの感情を押し込んでしまう

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