表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/45

呟き in アヤメ

 初投稿をしてみました

序 章

~ 始まりの始まりの・・・・ ~


『 菖蒲 ~ アヤメ ~ sweet flag 』

花言葉 : 《信じる者の幸福》


1+1の答えって何だろうね?


2と答える人や1と答える人もいる


じゃあ私はどう答えようかな



「もしかしたら答えは無い方が良いのかな?」


  ~ ☆ ~


嗚呼 どうして気付けなかったのだろう

嗚呼 どうしてこうなってしまったのだろうか

いくら考えても 解答は全く思い浮かばなくて

解答を知ろうにも 私の周りには 誰一人として解答を知っている人はいなくて

友達には恵まれているし 体だって健康そのものの病気知らず

兄弟がいるし 親もいるし 日々の生活に不自由なことも無ければ 本当に自由というわけでもなくて

いつも明るいから人に好かれるし 自分で言うのも何だけれど 自分は素直だ

バカ正直というか 嘘を吐くのが面倒臭いから いつも本当の事だけを言っていた

でも それは『表面上の私』で 誰一人として 本当の私自身を見てくれる人はいなかった

それはつまり 私の知っている人全てが孤独な人で・・・・

そう 《私の知っている人》は みんな揃って『孤独』で それが 私が独りである理由だった

気付かぬ内に『孤独』同士が集まって 孤独は孤独ではなくなって行った

そして 気付かぬ内に『孤独』な人は 私だけになっていた

私はいつも独りだった

他の人よりも恵まれているはずなのに それは完全な『孤独』以外の何物でもなかった

私の周りに孤独な人達が集まった


みんながみんな 私だけを置き去りにして どんどん先へと進んで行った

その時 何処と無く 私は自分がいる世界から外れたかのような存在に感じた

私以外のみんなはどう見ても普通じゃなくて そして私はその中に 自らの意志で入る事は無かった

みんな『普通じゃない部分』が見える所にあって でも私だけ『普通じゃない部分』が見えない所にあって

今 こんな 黒と白しかない『非常識な世界』に 迷い込んでしまったのに

胸と心の奥が 弾けそうになるくらい ドキドキして ワクワクしてしまった

私は 心の何処かで『みんなと同じになれるかも知れない』って 嬉しくなってしまったんだ


これは ただの記録だったお話が 物語に変わったお話

それは他人にしてみれば夢だったのかもしれないし 勘違いだったのかもしれない

でも 私にとっては夢でもなければ 勘違いでもなかった

何度も願った夢が叶ったのだから 嬉しかったのかもしれない

初めての体験が とても怖かったのかもしれない

綺麗な世界の本性に 気付きたくなかったのかもしれない

そんな感情の波が押し寄せる中 私は 見知らぬ世界を走り出した

本当は もっと違う事がしたかったはずなのに 走ることしか 私に出来る事が無かったから

世間的に恵まれていて 何でも出来るはずの私には 他の選択肢など 無かった

私には・・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ